唯識に学ぶ・誓喚の折々の記

私は、私の幸せを求めて、何故苦悩するのでしょうか。私の心の奥深くに潜む明と闇を読み解きたいと思っています。

依存症ー(5)ー意識と無意識の領域

2009-09-28 22:07:19 | 依存症

依存症の人は依存していることは善くないとわかっているのです。しかしどうすることも出来ないのです。これにはひとつの理由があります。私たちは普段,見える世界で生活をしています。ものを見たり、聞いたり、匂いを嗅いだり、ものを味わったり、身体で触れたり、あらゆるものを意識したりしています。例えば見ることにしましても、見る働きがあってはじめて見ることが出来るのです。対象があって見ているのではないのですね。私この頃、老眼がひどくなってきているのですが、老眼になって教えられることがあるのです。今まではっきりと見えていたものが、ぼやけてきたり、霞んできたりします。これなどは自分の方に問題があることを如実に物語っています。意識もそうですね。依存するものがあって依存していると意識をしています。しかし、これも同じことで自分の方に問題があるということなのです。意識は何をよりどころとして起こってくるのか。ここをはっきりとしていかなければなりません。そうすることによって、依存症はなぜ起こるのかがはっきりと見えてきます。「なぜ起こるのか」がわかれば依存症から必ず立ち直れます。そしてもっとはっきりと「人生の目的」も見えてくるはずです。


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