ついさっきテレビをつけたら、体操服姿の幼稚園児が、跳び箱にチャレンジしていた。
大人用の跳び箱12段。大人の身長くらいある。
その跳び箱を、園児たちが次々と跳んでクリアしていくシーンだった。
気になったので、いつものようにネットで検索したら、九州鹿児島の保育園で始められた教育方法で、読み書き計算・音楽・運動など、保育園の児童が小学生2~3年生レベルをこなせるようになるらしい。創始者は横峯吉文なる人物であり、プロフィールを見ると、何と女子プロゴルファー橫峯さくらの父・良郎氏の実兄である。
兄はさておき、何だかすごいぞ!
跳び箱12段を頑張ってクリアする感動のシーンが終わると、次は卒園式のシーンになった。
卒業証書をもらう園児たちは皆、正装をして背筋を伸ばし先生の目をしっかりと見つめて、「ありがとうございます」と大きな声でご挨拶をしながら、小さなお手々を一杯に広げて卒業証書を受け取っていた。とても立派である。
また、卒園式の中で園児一人一人が、お父さんお母さんに対して書いたメッセージを読み上げていた。
お父さんお母さん
ゴハンつくってくれてありがとう。
ランドセル買ってくれてありがとう。
髪を切りに連れて行ってくれてありがとう。
運動会にきてくれてありがとう。
発表会を見に来てくれてありがとう。
いままで育ててくれてありがとう。
小学校に行っても頑張るからね。
勉強頑張るからね。
運動頑張るからね。
跳び箱頑張るからね。
音楽頑張るからね。
お父さんお母さん、大好きだよ。
どの子供も一様に、感謝の言葉、頑張るとのメッセージ、そしてお父さんお母さん大好きとの言葉を伝えている。
お母さんは涙をボロボロこぼして泣いている。
そして印象的だったのが、子供たちもボロボロ泣きながら、メッセージを読み上げていたことである。
私も卒園式には2回出席した経験がある。
しかし、先生や母親の涙を見る事はあっても、しんみりはしているが園児が号泣している姿など、見たことがない。
両親へのメッセージは、先生が指導して作文したのであろうという印象を受けた。いや、すれた大人の目線であろうか?
何れにせよ、子供たちに感謝の思いを教え、感謝の心を見事に育んでいるコトに間違いないだろう。
園長・横峯氏は卒園の挨拶で、3つのメッセージを園児に伝えた。
①両親の言うことを聞け! ②ウソをつくな! ③勉強をしろ! 以上!
短くて分かりやすい。 ちなみに【ウソをつくな】は、我が家も家訓としている。
【御教歌】
法の友 同じこころの まじはりはいつはりがちの ふるまひなせそ
日々に御題目をお唱えしている人は、欲のウソがないのが本当である。間違っても、自己の欲得のためにウソをついて、他をキズつけるような生き方をしてはならない。同じ教えに帰依して学ぶお互いは、仲むつまじく、慈しみの心でつながっていたいものである。
ありがとうございます。
「ありがとうございます」は、当宗・本門佛立宗の合言葉である。
御宝前様(ほとけさま)にありがとうございます。
おかげさまでありがとうございます。
全ての物事にありがとうございます。
そこには、凡夫持ち前のマイナスに向かってしまう心は存在しない。
ゴハンつくってくれてありがとう。
親が食事を作ってくれるのは、当たり前ではなく、ありがたい。
こんなことを、小さな子どもが知っている。いや、知っているのではなく、ありがたいと肌で覚えたのであろう。そして自然と涙がこぼれてくる。
法華経本門の教えは【内典の考経(内典とは仏教のコト)】と呼ばれている。孝行を、恩の心を、説かれているのである。
【 (本門八品所顕 上行所伝 本因下種の) 南無妙法蓮華経 】と、日々お唱え重ねると、悪い心は消えて、感謝の心が芽生える。 多くの良い心が沸き起こり、功徳を身につけていくことになる。
日々の生活の中で、当たり前すぎて分からなくなっているコトが結構ある。ヨコミネ式の話しは 「日々信行に励み、【ありがとうございます】 の精神を忘れてはならない」と、反省する機会となった。
仰せの通りだと思います。
ご一緒に、薫化会を立ち上げましょう!!
これから布教区総会に行ってきます。
m(_ _)m