逢瀬の行方

女性たちとの遍歴を

いきおいと、はずみと、何かの間違い

2021-12-03 16:56:22 | 日記

「いきおいと、はずみと、何かの間違い」
憧れの后は、自身の結婚について、そう表現した。
彼女ほど、品があって教養深く、聡明で真面目な美人が、自身の結婚について、そんなふうに卑下することが、ぼくには大変にショッキングだった。
「そんなふうに言うと、残念に思うメンズは沢山いますよ、ぼくもその一人です」
あまりにショッキングで、その時はそんな言葉しか返せなかったが、彼女を知るにつけ、自身の結婚をそう表現せざるを得ないいわれが、ようやくぼくにも少しずつ、理解できるようになった。
まず、最初の間違いは、彼女の旦那さんが、典型的な薩摩男子であったことだ。
男尊女卑、嫁の位は家族の中で一番下。
旦那の次が母、そして、長男と続くらしい。
だから自分が自由になるには、長男を産んで、長男か嫁をもらい、そこに同居するしかない…。にわかには、信じがたい話しだった。
まだ、あった。
それは、また、明日に。






初めての夜があけて

2021-12-03 06:25:31 | 日記

丁寧に、指と唇と舌で、あらゆるところを優しくいたわった。ぼく自身も機能したが、結局、しっかりとした結合には、至らなかった。
彼女もぼくも、そのまま寝入り、彼女が動く気配で目覚めたときには、重い二日酔いと、それを上回る敗北感にさいなまれた。
と共に、沖縄にいる彼女の旦那さんが、突然帰ってくることは、ないのかな、とふと思った。或いは彼女の長男、拝見したことのある、お母さまが。

彼女は彼女に戻り、コーヒーを入れてくれた。
酔いがぶり返したが、快晴のなか、景色はとても見事なものだった。
広いバルコニーを見て、横浜の港から富士山までを、案内してもらった。彼女といっしょに、彼女の家にいる幸せに、酔いを忘れて包まれた。
この逢瀬は、何度か重ねた会食により実現したものだと、今振り返れば判る。
彼女はろくに知らなかったぼくのことを良く知って、ぼくという人物を確認し、上陸を許してくれたのだった。
しかし、再会の時までに、予想外のことが多々あったこともまた、後々知らされることとなった。
気品があってスタイルが良く、笑顔がとびきりステキな彼女の容姿は、小・中学生時代のまま、であったが。来週は、その辺りから。

酔いすぎたこと。結合出来なかったことの敗北感を背負い、家路についたことが、今もよみがえる。
では、また。