「伊賀の勧請縄(カンジョウナワ)行事」(伊賀市文化財指定)④、「中柘植地区」

2022-02-27 12:00:04 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
「ここは、わかりにくいかもしれない…」ということで、
「市民センター」の職員さんがわざわざ個人的に電話をしてくださり、
住宅地図も写メに撮りお礼を伝え出発しましたが、
大きな道は知っていても、全くもって🚙で迷子状態
思い切って地域密着型の「」に駆け込みました
(nice idea?)
とても親切に教えていただきましたが、この日は事情によりtime out!

出直しの翌日(2/25)、やっぱり「旧大和街道」がミソ でした(笑)。
「旧大和街道」は🚙は通れますが、
枝道などは狭いので行かない方がいいですと「」で教えられていたので、
少し広くて邪魔にならないところに🚙を駐車し、あとはお散歩気分で…
   
「柘植川支流の倉部川」と傍の小さな石碑、その先に「旧大和街道」。
そうそう、春を呼びそうな「仏の座」、花の色が美しい…


ここは、「サンガリア伊賀工場」から少し先を左(北側)に折れたところ…
ストリートビューで通ったつもりになっていたので、多分ここらへんかな?

他所様の畑に踏み込むような感じですが、
そこは「市民センター」さんにもお声がけいただいたのを免罪符に小川まで進みます。

『中柘植の勧請縄』
  
くねくね曲がる「倉部川」の谷に掛かる勧請縄。
小さな「祠」(カンジョウサンというらしいデス)もあります。
もう少し近づくと
  「俵」もあります

 ココです…

 「大和街道中柘植界隈案内図」より

地域により様々な形の藁の飾り物があるので、それを見るのも楽しい。
正月明けや2月の上旬に「大注連縄掛け」は行われるようで、
伊賀ではその行事を「カンジョウナワ行事」と呼び、
昨年度「伊賀の文化財」に指定されたとか。

「文化財」として残すということはそれなりの制約も出てくるし、
絶やせない行事にもなるわけで、存続することはなかなか大変かもしれません。
(上野の祭行事に関わる城下町に居るので痛いほどわかる…)
今のうちに(行動できるうちに)ムラの行事として残されているもの、
多くの人の手間暇(テマヒマ)のかかっているものに対して畏敬の念を抱きつつ、
この目で確かめておきたい、と思っています。

「カンジョウナワ行事」とは、
・「ムラの出入口」にあり、
・「村内安全・五穀豊穣」を祈願し、
・「出入口に神聖な力を備えた大縄」を掛け、
・「悪魔や災疫の進入を未然に」防ぐ。
近畿地方には特に多い風習のようです。

(「カンジョウナワ行事」のヒミツ」(MieMu三重県総合博物館)資料より)

上野地区、柘植地区の勧請縄は見学できました…
残る「阿山地区」、ここも広いです。
4カ所・・・行きますよ~~

ではまた

追加(広報いが:2021年5月号より)
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「伊賀の勧請縄(カンジョウナワ)行事」(伊賀市文化財指定)③、柘植地区編「岡鼻の勧請縄」

2022-02-26 18:05:24 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
生活圏の上野地区内のことなら何となくわかるのですが、
それ以外の地区については、さっぱり自信がありません。

「広報いが」の2021年5月号「伊賀の文化財 #134」で紹介された『カンジョウナワ行事」
興味が湧いてきたので上野地区を飛び出して「柘植・阿山」方面へ挑戦します!

と、意気込んだところで所詮右も左もわかりません、
まして、地域に流れている支流のそのまた支流の小さな小川のようなところに掛けられる「勧請縄」です。
一人で探せる自信はないので、頼るは「地区市民センター」になります。
都美恵神社横にある「柘植地区市民センター」は、送迎場所指定で伺っていたのでガッテンの場所。
が、かなりマイナーな情報を聞き出そうとしているワタシに対して、
「観光案内」ならいざ知らず、職員さんも「まさかの勧請縄」の問いに、
地域の方に電話で聞いてくれたり、ほんとお世話になりました。
とても親切に「住宅地図」で説明していただき感謝しています。
「一つは『岡鼻』やな、これは橋から見えるからすぐわかる」
「もう一つはちょっとわかりにくいかもなぁ」とのことでした。

住宅地図を写メに撮ったものの、方向音痴な身としてはかなりあちこち走りました
無駄にアチコチ走るより、「どこか一点、目星を付ける」ことは大事だと思い至り、
「玉林寺」(柘植小林)が近くにあることがわかったので、そこをgoogle naviに設定。
おっしゃる通りに走り、「玉林寺」前に停車したら…
 

小川の橋から撮ってますが「霊山」が背景です。
 
ほんの少しの間に雪模様になってきました。

田んぼ側から、ちらつく と共に…
 「岡鼻の勧請縄」

だいたいこんな場所です、「旧大和街道」沿いです。
おそらくですが、住所地を調べると「小林/岡鼻」の境の川に
掛けられているかもしれません。
滅多に走らない道ですが、次にチャンスがあっても行けそう(笑)。
 

「上野地区」3カ所、「柘植地区」2カ所、「阿山地区」で4カ所。
dawnさんに教えて頂いた資料では「大山田地区」に1カ所です。
但し、大山田地区は文化財指定にはなっていないことが判明。
このことは、また後日。

dawnさんは「カンジョウナワ行事のヒミツ」という講演会を聞かれたそうで、
何かの参考になれば…とのことです、嬉しい限り、有難いblog仲間さんです。
どんどん欲が出てきます、研究するわけではないですが、
この目で確かめたい!それ一心。
2・3日は、「勧請縄」追っかけ集中します(笑)。

では、明日は「中柘植地区」。
一日目は下見失敗、気を取り直して翌日再挑戦デス。
ではまた
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「野殿の勧請縄(カンジョウナワ)」(南山城村)は、「六所神社」にあり…

2022-02-25 21:33:20 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
本日2本目投稿…

昨年夏に、南山城村童仙房界隈へ通っていました…

「広報いが」を読み、伊賀城和定住自立圏の南山城村野殿の「六所神社を知り、
その神社は『京都府登録有形文化財』であると教えられました。
冬にはなかなか雪深そうで行けないなぁと思っていて、「夏」に決行した次第。
その折の「野殿紀行」(再掲)です、ご一読いただければ…

野殿の勧請縄写真」デス。

本日は、柘植地区・阿山地区の「勧請縄」探し(笑)。
やっぱりここにもありました「伊賀城和のカンジョウナワ行事/野殿編」です。

ではまた
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「伊賀の勧請縄(カンジョウナワ)行事」(伊賀市文化財指定)②、「長田勧請縄」と「お紋地蔵」。

2022-02-24 14:44:41 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
島ケ原や南山城方面へ行くときに必ず通る国道163号線。
走っている時、ハッと気が付くんですがなかなか止まることができません。
通行量多く特にトラックが多い、道幅は国道とはいえまぁ普通の2車線。
長田辺りには「路側帯」があるので…でも、どこに🚙を止めるか!
それが問題だったのですが、ストリートビューなどで研究し、
実際に通ってみてやっぱりココしかない!という場所に駐車。
さぁ、🚙を下りて国道をちょっと戻ります(東へ)、とても恐怖を感じました
こんな道を人間が歩いているとは多分思わないトラックが来ると、
肩先をビュン と通り過ぎ、吹き飛ばされそうな感じでした
確かによくスピードの出る辺りです、自分が走っていても同じ気持ちになります、
だから、「ゆっくり走ろう、伊賀の道」なんですね(笑)。
体験してみてよぉくわかりました、ハイ。

では、「長田の勧請縄」
  

 「長田勧請縄」国道側から
新しい藁で編まれ、ひとつひとつの造作も大きい、
ここも菖蒲池と同じようなモノがかけられています。

詳細は☟
「長田カンジョウナワ行事」(朝日Webより)

ここも小さい川にかかっているのですが、向こうに渡る術はないかいなと?
そういえば、いつもこの近くで「お紋地蔵」の案内板を見ているので、
再び東へ進んでみます…
 「お紋地蔵」案内
この写真では、右手側は国道、斜め左へ行く細い道があります。

  
小川を渡って少し進むと竹藪の中に少し開けた場所があり、
そこにお地蔵さんや五輪塔?がたくさん並んでいます。
  「お紋地蔵」※さん
少し大きめに撮ってみました
  
こんな感じで心強いほどたくさん。
その先、実はまだ進めるんです、勘!としては「勧請縄」に行けそうです。
 歩くこと2・3分

  

 「長田勧請縄」山側から
見事に勘は的中して、国道を背景に「カンジョウナワ」でした。

  
見上げれば輝く竹藪の道を戻って、
 小川を渡り
元来た道(国道)をトボトボ歩きますが、今度は背後からビュンビュン🚛
何度歩いても慣れません…

国道163号線、この「勧請縄」から少し西へ行くと、
これも気になる北側に「祠」がひとつ。
  
調べると「地蔵堂」とだけ書いてありました。
謂れは、さて?地元の人に聞かないとわかりません、あしからず。

お紋地蔵(地蔵三尊石仏) ≪鎌倉時代後期≫
説明版より
 ≪右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、舟形の光背がある。
 頭上と右肩に散り蓮華を配するように見える。
 向かって右に合掌、左に宝珠を持つ小像を従える三尊石仏である。
 全高は160cm 花崗岩製。
 名前の由来は、もんという女性 が、乳飲み子を残し亡くなった 後、
 夜な夜な泣声が聞こえるようになり、哀れに思った村人が 地蔵尊を建立したところ、
 泣声がしなくなったという言い伝えから、「おもん地蔵」と呼ばれ るようになった。
 昔の奈良街道の傍に立ち、道中の安全を願う人に信仰されたと思う。
 平尾地区の人により維持管理されている。
   昭和63年 伊賀市指定文化財に指定 ≫

新春も過ぎ、いつの間にか春の気配…とはいきませんが、
病気や邪気をはらい、平穏無事を祈る新春行事、
大注連縄が張られてから日は経ちましたが、丁度今頃が藁細工の作り物は
落ち着いてきて見やすくなっているように感じます。
地元の人たちの「安全や豊穣、命の尊さ」への思いがしっかり詰まっている行事だと思います。

明日は、どこの「カンジョウナワ」を見に行くかな…
ではまた
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「伊賀の勧請縄(カンジョウナワ)行事」(伊賀市文化財指定)①、「菖蒲池・東谷」

2022-02-23 15:29:21 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
湯屋谷「蓮徳寺」の帰り道、ふと思い出して
鍛冶屋の川沿いの川の中にある「地蔵二尊磨崖仏」を見たくなりました。
冬だし雑草も少ないので拝みやすいかも…と。
 
以前訪れた時は、知人たちと一緒だったので水の中に入って撮影しましたが、
今回は見るだけ(笑)。(当blog「古山鍛冶屋の石仏

もうひとつ、「蓮徳寺」の投稿にdawnさんからコメントをいただきました。
そのコメントで『榊莫山作 伊賀八景 「湯屋谷ノ寺』のことを思い出しました。
2020年9月に三重県立美術館でこの絵を鑑賞したことを…
すっかり失念しておりそれを思い起こさせてもらった…
いつかは行きたいと思っていた「お寺=蓮徳寺だったのです。
dawnさんには感謝 です。
(dawnさん2012年に鑑賞されてました、ワタシは一昨年のことさえ忘れていたハズカシイ)

そして、いつも当blogにご訪問頂いている「石仏などいろいろ」さんに教えられ、
☟ 9地区の勧請縄(カンジョウナワ)行事が伊賀市文化財に指定された、とのこと。(1年前の事ですが…)
長田菖蒲池東谷、柘植町、中柘植、槙山、西湯舟、石川、中友田の9地区だそうです。

どこまで見に行けるのか自信はありませんが、先ず近場から縄の新しいうちに…
1月~2月にかけて新調されるとのことなので。

では、2022/2/22(🐈の日、忍者の日)この目で確かめるべく訪問!
「菖蒲池の勧請縄」
菖蒲池の🚥から旧名張街道へ入ってすぐ、どこに🚙を止めようか悩み、
行き過ぎてUターンしてハザード点けて近くに停車。
真新しい「勧請縄」を間近で見るのは初めてです。
綺麗に藁で編まれています…
  
真ん中辺りには「御幣」もあり、上には「お札」も掛かっていました。
石仏いろいろさんから教えられたその通りでした(笑)。

 
「鯛・蛸・酒樽・瓢箪」などなど、大っきいので見やすい。
家人に聞くと「昔は左手の山の方まで渡してあった」はず…とのこと。
多分、川幅はもっと広かったんではないかとワタシの記憶も薄っすらと蘇ります…

 「菖蒲池勧請縄全景

次に、夕刻迫っていたので「東谷」ならすぐ行けそう…
お寺の近くだと聞いていたので地図で探して「観音寺」!と目星をつける。
ありましたよ、勧請縄。
「東谷の勧請縄」(東谷/観音寺前)
  観音寺入口

  「東谷勧請縄全景
お寺本堂の建て替えが行われていたらしく…そういえばとても綺麗、
ここには藁で編まれたものはありませんがまさに注連縄風なのです。


「観音寺」も伊賀では名だたるお寺で、重文の本尊(阿弥陀如来坐像)があり、
知る人ぞ知る「文豪・横光利一が思慕を寄せた宮田おかつの墓」があるとか、、、
ここは改めてじっくりうかがうことにしましょう~~

古山の歴史、恐るべし!

明日は「長田勧請縄」へ
ではまた
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