キャンチレバーの想い-01
<自戒>
はかない世の中に生きてみて
どうしようもない苦しみと切なさが募ってきたのです
誰の責任でもありません
わがままの来し方行く末で
そういう結果になってしまったのです
でも、いくら考えてみても仕方ありません
欣求浄土と厭離穢土の意味を教えられたものの
納得できずに今に至っていたのです
それも定めのひとつでして
ただひたすら、これからの暮らしだけを見つめていたのです
でも、何も訪れません
聞こえてくるものは寒々とした闇の音で
これでお終いかと覚悟を決めて
闇の奥のかすかな光を探して追い求めたのです
でも、何も解決しません
そそくさと歩き始めたときにようやくわかってきたのです
希望というものが絶望に変わった瞬間でして
何処へ行くあてもなく死後の那辺が感じられて
思わず身投げをしたのです
幸せすぎる一生でしたね
キャンチレバーの想い-02
<自滅>
そんなことはないだろう
やってみたけどもうまくいかなかったのさ
なぜって、ここにどうしいるのかさえふしぎなんだ
もうちょっと、おちつけ
そろそろ、やりたいものがみえてくるぞ
だが、あれあれってかんじになったのもじじつで
おろおろしてしまったんだ
ぶざまなすがたでたたずんでいたのさ
このさき、なにもみえなくなったぞ
もっとがんばれ、おまえのみちじゃないか
おまえのじんせいだろう
だが、こちらにやってくるものはヨレヨレ・ボロボロばかりさ
それでかんがえてみたんだ
そうしたら、がむしゃらにうごかず
なるようになってなるようにまつことにしたのさ
まるでふっくらとしたきもちになったぞ
だが、さきがながくなかったんだ
しのよかんじゃないか
これもおまえのうんめいで
つまり、おさきまっくらでしたね
キャンチレバーの想い-03
<自我>
山を歩き回って土を探した
探しても、探しても、ふさわしい土が見つからなかった
そうやく滝のわきにある地層で安堵した
その土はやや鉄分を含んでいた
土にはまろやかな粘りが必要だった
一番が土、二番が窯、三番が細工とした
次に穴窯をつくることにした
その穴窯は山のゆるやかな斜面を利用して掘った
炭焼きの窯の工夫と原理を応用した
掘れば、掘るほど、山肌の岩が出てきて苦労の連続だった
それから、ロクロをつくらなければならなかった
素朴さを表現するために蹴ロクロとした
蹴ロクロの軸はまっすぐな竹にして平台に板塀を使った
そして土を練りながら、あることを構想した
何度も挑戦した
やっとのことで形になってきた
ちょうどいい風合いと大きさだった
穴窯から焼けたものを出してみるといい具合だった
それを我が入るための骨壺にした
これで完成しましたね
(了)







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