Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

◆BUCK-TICK◆RAZZLE DAZZLE◆はじける新感覚!

またもや、BUCK-TICKがとんでもない作品を作ってしまいました。
毎回、その変化、成長、進化に驚きますが、
今回ほどびっくりしたのは、かつて一度だけかも。
それくらい、とんでもないはじけた新感覚のサウンドになっています。

80年代サウンド+ダンスビート+BUCK-TICKエキス。
唯一無二の妖艶なダンスロックを堪能することができます。
ここまでやっちゃった作品ってこれまでになかったはず。
だって、あっちゃん、壊れまくってますもん。
壊れているだけじゃなくて、妖しくて、深い愛があって。。。

シングル曲の楽曲の良さも突出していますが、
どの曲も魅力ありで、捨て曲がほぼなくて、すごい聴きやすいんです。
しかも、全15曲入り。心身共に満足することのできる一枚ですね。

***

1. RAZZLE DAZZLE FRAGILE
俗にいうSEですね。デランジェとはまた一味違っていいですねー。
クラシックっぽさと妖しさとエレガントさが合体してる感じ。

2. RAZZLE DAZZLE
木魚??? 「アクション~!」という声で始まる曲。
リフがすごいBUCK-TICKっぽい。っていうか、今井さんっぽい。
後期BUCK-TICKの王道を行くB-T風R&Rの代表格。
何気に、ユータのベースがすごいうねっててカッコいいっていう。
トゥナイトゥナイっ♪ ご機嫌なサビのフレーズは頭から離れないでしょう。

3. 狂気のデッドヒート
好きか嫌いかは別として、一番衝撃的だった曲かも…(汗)
だって、あのお美しいあっちゃんが壊れてるんですもん。
ここまでやっちゃっていいんでしょうか。長年のファンとして驚愕、、、
しかも、これ、星野さんの曲っていうんだから、あんぐり。
「え~っ??」って、、、それこそ、え~っ??って感じですよ。
25年くらいBUCK-TICKを聴いてきて、さらに驚かされるとは…

4. 独壇場Beauty -R.I.P.-
たたみかけてきますねー。名曲となりそうな曲が連発です。
こちらはシングルカット曲なので、既に知っている人も多いはず。
しかし、シングルバージョンと全然違います、、、
サビの壊れ具合が半端ないです。僕はこっちが好き。
こういうアレンジになると、ライブで盛り上がること間違いなしですね。
この曲も、何気に、ユータのベースが印象的なんです。
聴けば聴くほど、味がでてくるスルメイカみたいな曲、、、

5. 羽虫のように
本作で僕が一番気に入った泣きの名曲です。
これですよー!BUCK-TICKに僕が求めるものは…
はかなくて、切なくて、刹那的で、退廃的で、モノクロームで、、、
なのに、すごいあかぬけているっていうか、ポップっていうか。
この曲も、サウンド的にはありそうでなかったタイプだと思われる。
「愛なんて そこじゃなくて、生きてるだけじゃ 足りなくて」
ここの歌詞も、メロも、雰囲気もすっごい大好きです。
これを聴くと、「ああ、僕は死ぬまでBUCK-TICKを愛するんだ」って思う。
小6~中1のときに好きになって、で、今も大好きで。
このバンドって、やっぱり奇跡だと思うなぁ。。。

6. 妖月 -ようげつの宴-
Darker than Darkness~Six nineの世界観を感じる一曲。
僕的に、Six nineって大好きなアルバムだから、この手の曲は大好き。
タイトルが示すように、妖艶で雰囲気たっぷりの曲になってます。
ギターソロの壊れた感じがすっごいカッコいいっていうか、渋いっていうか。
こういう曲って、ホントBUCK-TICKにしかできないっていうか、、、
ノイズとかエフェクトのかけかたがすっごい神的なんですよね。
どうしたらこんな曲が作れるようになるんでしょうか?!
(今井さんの曲かと思いきや、星野さん、、、汗、、、ふーむ)

7. BOLERO
「風が吹いている」というサビのフレーズが印象的なメロウな曲。
ポップなんけど、すごい乾いてるっていうか、流れてるっていうか。
シングル曲にはならなそうだけど、シングルにしてもいい曲。。。
これもまた、結構斬新な曲のようにも感じる、、、んだけど、
やっぱりBUCK-TICKの王道のような気もしてくる、、、
「大人の」BUCK-TICKのポップセンスがキラッと☆

8. Django!!! -眩惑のジャンゴ-
ネットを見てると、一番話題になっているのがこの曲じゃないかな。
Django Reinhardtからきてるのかな??ダンスホールって感じ?
これもまた踊りたくなるようなダンサブルなナンバー。
歌詞は、いくら読んでも理解不能。狂ってますよ、もう。。。
結構はじけてる曲なのに、ギターが凄い退廃的っていうのも、、、
リズム的にはラテンっぽいですね。なのに、ちっとも明るく聴こえない、、、
前作のmemento moriを超えるサプライズ曲になってるか、と思われます。

9. 錯乱Baby
ひゃー。今回の作品はいったいどうなっているんですか?!
これもまたはじけたナンバー。裏打ちビートがすごい気持ちいい。
ギターの入れ具合も半端なくアンニュイでカッコいいんです。
新作のアルバムなのに、ベストアルバムを聴いている錯覚に陥ります。
テンポも心地よく早いし、疾走感があって、雰囲気があって、、、
ギターソロの裏で鳴っているギターの音が僕のツボなんです。
この曲もまた、往年のファンにたっぷり喜ばれるんでしょうねー。

10. PIXY
6の妖月に近いマニアックな曲。これもまたB-Tの歴史を感じる曲。
イントロなんかは初期BUCK-TICKを彷彿とさせるクリーントーン。
Bメロは民族音楽+B-Tサウンド。しかし、B-Tっぽい、、、
このアルバムのなかでは、唯一捨て曲っぽい曲。
捨て曲なんだけど、なんかこれもまた王道なんだよなー。。。
後期のはじめ頃の独特の妖しさがあるんです。

11. くちづけ -SERIAL THRILL KISSER-
これもまたBUCK-TICKの王道。必殺サウンドと言えるでしょう。
これぞ、B-Tポップロックというか。
Bメロのドラムが好きです。
途中のキーボードのところがなんともミステリアスで妖しい。
でも、ぶっちゃけ、B-Tの曲のどこかにありそうな曲なんですよね。
にもかかわらず、サビの突き抜け感なんかはかなり飛びぬけてます。

12. 月下麗人
5に続いて、僕がこのアルバムで最も気に入った曲の一つ。
メランコリックでメロディアスで妖艶で幻想的で悲しげ、、、
ギターソロのメロがすごい切なくて、退廃的。
テンポも心地よくて、スピード感もしっかりある。
あっちゃんの歌メロもすごいがっちりしていて、聴きやすいです。
ギターのクリーントーンがすっごい綺麗。
そして、ユータのベースがうねりにうねってて、カッコいい。
BUCK-TICKって実はユータの力がめちゃめちゃ強かったりして、、、

13. 夢幻
今回のアルバムのなかで、もっともアップテンポな曲。
疾走感があって、神秘的で、美しくて、心地よい。。。
実は、何気に、こういう曲って、最近のBUCK-TICKでは珍しいのかも。
サビのギターのリフがすっごいカッコいい!のは、注意すべき点でしょう。
こういう曲がやれるバンドに、僕は一番憧れるんですねー。

14. TANGO Swanka
ジャンゴの次はタンゴですか…(汗)
お待ちかねの今井さんのボーカルが堪能できますよー。
細胞具ドリーを彷彿とさせる不思議でちょっと気持ち悪い曲です。

15. Solaris
ラストにふさわしい神秘的で壮大なバラード。
これは、もう黙って聴けって感じですねー。
どこか、B'zを思わせるのはどうしてでしょう☆

コメント一覧

kei
nobさん

ホント、引き出しの多さには脱帽ですね。まだ、こんな曲を作るか!みたいな。

改めて思ったんですけど、BUCK-TICKって音のクリエイターですよね。新しい音を生むプロ集団。。。

生(性)、死、愛、人間にとって普遍的なテーマを歌うところは、本当にBUCK-TICKの凄いところですよね。深いんです。いったいどうしてこんなバンドになっちゃったんでしょうね。ファンであることを本当に誇りに思います。

今井さんは、もはや詩人というか、哲学者の領域にいるように思います☆


なまちゃさん

あららー。じゃ、今度、リアルにBUCK-TICK談義しましょう。ホント、いつか千葉に遊びに来てくださいね。僕もいつか三重に行きます☆ ラーメンツアー付き合ってください(爆)

やっぱり、一番インパクトがあるのはジャンゴゥですよね。月下麗人はもう文句なしですね。Solaris、なんかなまちゃさんっぽい☆

夢幻はどうして苦手なんですか???ちょっとびっくり。

僕は、メメントより今回の方がすーっと入りましたねー。メメントは聴きこんで好きになりました。不思議。同じファンなのに(笑)

ユータベース、本当にカッコいいですね。なまちゃさんが惚れる理由も分かります。昔はなんかぱっとしなかったのに、、、
なまちゃ
今日 夢でKeiサンにBUCK-TICKのALBUMの話してたんですょ(笑)

1回目 サラっと聞いた時は 1番印象的だったのが「ジャンゴゥ」だったけど(´ε`)

今の1番お気に入りは「月下麗人」かな~♪
「Solaris」も凄く好きです♪
「夢幻」が ちょと苦手(笑)

今回のはメメモリみたいに 1回聞いてガツンと気に入る感じじゃなくて 何回も聞く度に どんどん好きになる♪って感じです(´ε`)

早くライヴ行きたいです★
nob
死を歌える唯一無二のバンド
keiさん
詳細な全曲解説、いつもありがとうございます。
今回のアルバム、ほんといいですね。
「memento mori」で、かっこよさを極めてしまったように感じていたので、次回作でどうなるのか気がかりでしたが、良い意味で期待を裏切ってくれるところは、さすがです。
今井さん、星野さんの引き出しの多さに脱帽です。

buck-tickは、日本の音楽シーンで、唯一といっていい「死を、そして生を歌えるバンド」だと思います。
それには、櫻井さんの存在が不可欠。
「音楽と人」のインタビューでも「ひとはいつか死ぬじゃないですか」というようなことを言っています。
でも、だからこそ、buck-tickの音楽を聴くと、「生きる」ということを強く意識させられるというか。
最近は、今井さんの姿勢も、そういった方向にあるように感じますし。

ただかっこいいだけではなく、深みのあるところが、魅力ですよね。
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