ん?
ん??
ガーン!!??ガーン。定休日???
でも?
ん?
?!
埼玉のラーメンは面白い!
数年前まで全く気づかなかったことです。なんで、もっと早く気付かなかったかなぁ。埼玉には、いわゆる有力なご当地ラーメンがない県ということで、正直、あまり興味が湧きませんでした。が、念入りに調べてみると、個性的でユニークなラーメン店がたくさんあるんですね。やはりまだまだ無知の人間ですよ。もっともっと探究しなければ!
というわけで、今日は坂戸駅前にある『丸長』に行きました。あの『丸長』ですよ。丸長のれん会の一員でもあります。
http://www.taishoken.co.jp/syoukai/norenkai/meibo.html
http://www5a.biglobe.ne.jp/~toukatu/marutyou-group.htm
ね
しかし、こちらの丸長、とにかく驚きでした。多分、一見さんや初訪の人は、100%躊躇うと思います。僕もしばし途方に暮れました。
冒頭の画像で示したように、お店を見ると、シャッターが閉まっているんです。休みなのかな、と思いきや、暖簾はかかっているんです。入口は見当たらない。でも、暖簾は出ている。もうこの時点で、クエスチョンマークがいっぱいでした。
やってるの? やってないの? よく見てみると、、、
左手に小さな歩くスペースがあるので、そこを進みます。
すると、いわゆる民家の入口にあたる玄関扉が現れます。
民家じゃん。しかも、表札には「甘利」って書いてある。どなたですかー。
しかし、
「いらっしゃいませ」「営業中」「甘利」、?!?!
謎だらけです。まわりはひっそりとしています。怖いです(苦笑)。
勇気を振り絞って、この扉を開けると、
…
…さらに、扉が…
これ、怖すぎるでしょ!!!
まだ、『店内』は出てきません。さらに奥に進み、もう一つ扉を開けると…
( ̄□ ̄;)!!
L字カウンターに、人、人、人… 全席埋め尽くされているじゃ、あ~りませんか! なんか異様な雰囲気です。ちょっと怖いくらい。ものものしい、とはちょっと違いますね。なんか、不思議な空間になっていました。
紛れもなく、大人気ラーメン店ですね。お客さんが次々に入ってきます。平然と入ってくる様子から、みんな常連さんなのでしょう。こんなにお客さんが入ってくるとは… もう誰も文句の言いようのない人気ラーメン店であることは確認しました。
店員さん?二名体制でした。アラフォー?くらいの男性二人でした。このお二人を見て、ちょっと安心しましたね(^O^)。聞くと、こちらに移転してきてから、35年だそうです。一体、何年の歴史があることやら… それから、もともとはこのお二人のどちらかのおじいさんがこのお店を立ち上げたそうです。今の店主さんは、その初代のお孫さんなんだとか。素敵ですね。初代の方も、きっと喜んでおられるでしょう。そうそう、上に書いた不思議な営業形態についてですが、そのおじいさんがご高齢ということで、そういうスタイルになったんだそうです。
メニューですが、基本的にシンプルです。余計なものは一切なし。常連さんには、つけそばが人気のようで、みんなつけそば(つけ麺)を食べていました。のり好きなので、僕はつけざる(800円)を頂きました。つけかまも名物のようです。
『丸長』ですからね。想像通りのつけ麺でした。スープも、醤油味の濃い目のあっさりスープで、まさにつけ麺の伝統やオーソリティー(権威)を感じる一杯になっていました。言わずもがな、丸長伝統の味ですね。今の時代的には、やや淡泊な感じもしますが、やはりこれがいわゆる「つけ麺」の源流なんだよな~と思うと、しみじみしてきます。
麺が旨いと定評があります。個人的に好みの麺ではありませんが、これが丸長の麺だよなー、とは思います。中太のふくよかなストレート麺。プリプリっとした食感が気持ちよいですね。
丸長は、都内つけ麺文化の発端の発端。これが『答え』だ、という強さがあります。この人気がそれを物語っています。
こんな動画もありました。
文化や伝統やオーソリティーは、やはりこうやって君臨しているんです。それは、何人をも黙らせる力があり、ただただ黙って、味わうのみです。
坂戸屈指の人気ラーメン店でした。
しかし、シャッターが閉じられたままの営業には、ホント、ビビりましたね(;_;)
駅すぐです!ちょっと迂回しますが。。。