Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

日本の中にいるとなぜ日本が絶望的に見えるのか?

 

僕は、年に数回海外に行っている。

海外から日本を見ると、日本はとても素晴らしい国に見えてくる。豊かな国である。「僕は日本人だ」、と言っても、変な顔をする人はいない。むしろ、とても好意的だ。「日本人はみんなやさしい」、と言ってくれる。日本人であることの誇りは、海外に出て初めて、気づくものかもしれない。

けれど、日本の国内にとどまっていると、どういうわけか、日本が絶望的に見えてくる。テレビも雑誌も新聞も、日本を憂いている。それに扇動されるかたちで、日本はダメなんじゃないかって思わされる。日本の内側にいると、心の底から、この国が絶望的なんじゃないかって思ってしまうのである。

なぜ、海外にいると、日本は輝いて見えるのに、日本にいると、こうまでも絶望的に思えてくるのか。

もしかしたら、日本のあらゆるメディアが、「自虐観」をもっているのかもしれない。政治が混乱していることを、あらゆるメディアが叩くけど、世界から見れば、こんなに政治が平穏な国も珍しい。1年に一回、首相が変わる変な国だけど、でも、テロもないし、虐殺もない。政治家の人たちはみんな、真面目そうだし、crazyな人はほとんどいない。「独裁」をねらう人もあんまりいなさそうだし。

日本が右傾化している、という指摘もある。特にアジア諸国からは、確かにそういう指摘が出ている。でも、そんなに激しく右傾化しているとは、僕には思えない。海外には、とんでもない右傾化された国もまだまだあるわけで、日本が「危険」だとはどうしても思えない。もちろん気を緩ませれば、あっという間に、軍国国家ができてしまう可能性は破棄できない。徴兵制を要求する政治家もいる。

とにかく不思議なのだ。なんで、日本にいると、こんなにこの国が絶望的だ、と思ってしまうのか。

ある外国人は、こう言っていた。「日本は世界の中でも一番安全で、平和で、真面目で、勤勉で、凄い国だと思う。日本人は世界で愛されているし、親切な人たちだという声は多い。なのに、どうして日本人は自信をもたないんだ?!」、と。

日本人は、ひとえに真面目である。「ど」がつくほどに生真面目な人たちだと思う。真面目すぎるくらいに真面目。中には、ふざけた人間もいるだろうけど、世界的に見れば、日本人は、どんな悪人であっても、真面目な人たちなのである。

この真面目さは、きっと、島国だということに起因しているとは思う。移民がいない。外国人がほとんど目立たない。日本人だけしかいな国だ。だから、真面目さも、自分だけでなく、人にも押しつけるのだろう、と思う。押しつけられるのだと思う。

こう言うことは許されないのだろうか。「日本は世界の中で最も恵まれた国の一つである。政治はごたごたしているけど、そのごたごたはそれほど問題ではない。細かく見ればいろいろと問題は抱えているけれど、原則的に、世界的に最も恵まれた国であり、それほど憂いたり、絶望する必要はない。むしろ、もっとみんなテキトーに生きることを覚えるべきだ。世界の人たちは、日本人ほど勤勉に働いてはいない。サービスの質もトップレベル。文化も歴史もある。何もおとるものはない。こんなに恵まれた国は、世界中、どこを探しても、そうそうあるわけではない」、と。

世界的に考えれば、日本は、まだまだとてもとても恵まれた国である。それは否定できないと思う。水がたくさんある、それだけでとんでもなく幸せな国なのだから。コンビニエンスストアが24時間営業している。これとて、世界ではありえないことだと思う。電車はほとんど遅れない(自殺は多いけど)。みんな高等教育を受けている。あり得ないほどたくさんの人が車をもっている。この狭い国で、こんなにもたくさんの人が車をもっていて、しかも、公共交通機関も充実している。

それより、誰でもケータイをもっている。ゲーム機をもっている。冷蔵庫もある。お風呂もある。これだって、世界で見れば、本当に恵まれていること。水洗トイレのきれいさは、世界最高峰だと僕は思う。銃をもっている人もほとんどいない。というか、公衆トイレがあって、しかも無料で使うことができる。これだって、世界ではとても珍しいこと。

なのに、みんな、日本は絶望的だ、と思っている。この日本が絶望的なら、他の国はいったいどうだというのか。それに、日本にいて、絶望を感じているなら、海外に移住すればいい。でも、ほとんどの人はそんなことを考えない。誰も、日本から出ていこうとは思わないのだ。意識しているかどうかは別にして、みんな、どこかで日本が一番いいと思っているはずだ。でも、同時に、みんな、この国で、「生きづらさ」を感じている。

なんで、そう思うのだろう、と僕は不思議に思う。

*** 

食べ物がある。トイレも綺麗。お風呂も素晴らしい。そして、みんな、ケータイをもっている。牛丼はなんと300円で食べられる。ヨーロッパのトップクラスの豊さを誇るドイツでさえ、300円=3ユーロで、満たされる外食なんてない!! 

それだけで、すごい恵まれていると思うのは、僕だけなのだろうか。僕は楽観的過ぎるのだろうか。

いや、そんなことはない。世界的に考えれば、やっぱり凄い国だと思う。

どうして、こんなにも、みんな、日本を憂うのだろうか。

…それこそ、少し、考えすぎ、真面目すぎるのではないか。。。

そこが、また日本が凄いところなのかもしれない。

…だから、逆に、凄い日本をもうやめて、もっと普通の国になってもいいのかもしれない。

世界では、、、

日本は、BIG IN JAPAN、なのだから。

コメント一覧

kei
ミルさん

コメントありがとうございます。そして、お返事遅れてごめんなさい。

僕もミルさんのご意見に共感します。是非、海外で活躍する可能性も視野にいれてほしいと思います。

今ウィーンにいるのですが、こっちの人たちは、意外と「テキトー」です。日本人ほど、「きちんとやる」ことに力を注いでいる人種はいないんじゃないかっていうほどに。ポーランドはもっとテキトーな感じでした。「ゆるい」と言ってもいいかもしれません。

ミルさんはおいくつですか? もしお若いのであれば、「次世代の人間」として、どんどん世界に飛び出てほしいと願います。そういう「日本人」が今、とても必要だと思います。

偉そうにごめんなさい。
ミル
この記事にすごく共感しました。

なぜ、日本人が自信を持てないか?については
自信を持てなくさせるためにメディアなどが扇動してるからです。そして、日本は物質的には裕福になったけれど、その代償として精神が貧しくなってしまった。
人を人が監視するような、束縛しあうような雰囲気に社会がなってしまっていると思います。そして、誰も変えようと努力しないで日々が過ぎていく。
私はそうゆう空気が嫌で仕方ありません。
本当に息が詰まりそうで・・・・・

なんで、国の制度に不平不満あるのに我慢してるの?一生我慢し続けて終わるの?なんで黙ってるの?
デモぐらいしてもいいやん!
自分の国なのに文句すら言っちゃいけないの?
って思ってます。

私のように感じてしまう人間は海外へ行ったほうが
いいのかもしれないと最近よく思います。


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「哲学と思想と人間学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事