世川行介放浪日記

日々の雑感。
社会事象への言及。
歌謡曲篇。文学篇。漫談。
放埓ジジイの昔話。
老いて、女篇が書けなくなった。

フフフのフ

2010年02月01日 04時15分03秒 | 豪快! マージャン放浪篇



 午前2時。

「僕は上野のサウナにいる」

 と、書いている僕が、
 上野のサウナ、
 に、
 確かに、
 いる。

 聡明な<未知の読者>諸氏には、
 これが、どういう事か、
 すぐに、察しがつくことだろう。


 フフフ、

 そうなのだよ。

 君たちの考えているとおりのことなのだ。


 僕は、
 夕方4時にサウナを出てから、
 ATMに行き、
 送金セロを確認し、
 「腐れ縁」に電話して、
 電話に出てこようともしない無情を確認し、


 それから、
 わずか、5000円、
 いや、
 正確に言うと、
 わずか4600円を握りしめて、
 マージャン屋に飛び込んだ。


 一番安いレートのマージャンではあるが、
 1回ビリになったら、
 1250円が出る。
 3回ビリになったら、
 今夜の僕は、
 間違いなく、野宿。


 野宿、野宿、と、簡単に言うが、
 こんなに肉体が疲れている時の野宿は、
 大変だぞ。


 店長に、
「何ゲーム打ったら、1万円?
 正確に、調べて」
 と頼むと、

「ただ打つだけなら、21ゲーム。
 トップを取り続けたら、11ゲームですね」

 21ゲームか。
 空恐ろしいゲーム数だな。
 4600円で、やれるかな。


 多分に不安はあったが、
 不安は、あった。
 やめて帰ろうかな、とも思った。
 しかし、
 そこは、僕。

「よ~し。
 しょっぱなからトップ取りだぞ!」
 自分に、
 強く、命じた。


 そうだ。
 1月末に野宿、は嫌だ。
 野宿なんかして、
 読者諸氏から、嘲笑われるのは、
 もっと嫌だ。

 嘲笑われてたまるもんか。
 勝ってやる!


 僕は、
 久しぶりに、
 マージャン卓の前で、
 背筋を伸ばした。


 僕は、
 「マージャンのプロ」である。
 元手のお金さえ持たせれば、
 毎日勝ち続けることの出来る「プロ」である。

 この事実を認めたがらない人は、
 大勢いるが、
 事実は事実、
 なのだよ。

 うん。
 これが、僕の、呪文。


 ゲーム、
 が始まった。


 当たり前(!)のことではあるが、
 僕は、
 2度続けて、
 トップをとった。

 あら、
 所持金が、7000円になったよ。

 うん。
 これで、気楽に打てるな。
 あとは、
 ゲーム数をこなすだけだ。


 それからは、
 まあ、
 紆余曲折はありましたけれど…、

 結局、

 午前0時。

「世川さん。
 ポイント終了で~す」


 ゲーム代を6000円ほど払って、
 タバコを3箱買って、
 リポDを一個飲んで、
 それで、
 まだ、
 3000円ほど、
 残っていた。

 よくしのいだ。


 夜の責任者が、
 1万円札を一枚持ってきた。
「はい。
 ご祝儀です」


 フフフ。

 よし。
 よし、
 よし、
 よ~し。

 さあ、
 か~えろ。


 と立ち上がりかけたら、
 責任者のO君が、
「世川さん。
 今夜はお客が少なんです。
 もうちょっとだけ、やってくださいよ」
 と頼む。

 まあ、
 あとは、余裕の世川さんだから、
 2時前まで、
 愉快に遊んで過ごした。


 さっき、
 サウナの受付で、
 今夜の料金を支払った後、
 貴重品袋に、
 1万円札を、一枚、
 預けた。


 よ~し。
 これで、
 明日目覚めても、
「さて、今日のお金をどうしよう」
 なんて、悩まなくて済む。
 ゆっくり、
 一日、
 サウナで過ごすことも、可能だ。


 フフフ、
 いいねえ。


 サウナの食堂で、食事をとりながら、
 「コメント欄」を覗いたら、

 誰かが、
 「ギャンブラーの末路」
 なんて、
 失礼極まりないことを書いていたな。


 「末路」なんて語彙が喚起する「惨めったらしい暗さ」は、
 この僕には、
 まったく、

 ないのだよ。

 明るい貧乏、
 陽気な放浪、
 意欲のマージャン、
 靭いペン、
 ちょっと哀しい女ヘン、

 なんてね。







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2 コメント

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恐れ入りました (えび)
2010-02-01 05:34:31
恐れ入谷の鬼子母神、
びっくり上野の西郷さん、

ちょっぴり残念、読者諸氏。

購読料 (koyama)
2010-02-01 11:59:23
日々の暮らしは楽なものではないですよね。毎日、平均台を歩いているようなものだと思っています。

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