海岸沿い

今日は姫島をはじめ、よく海の向こうの島々がよく見える。

台風の影響で空気が澄んでいるのだろうか。


あんなに島があったんだな。

瀬戸内海を挟み対岸の中国、四国地方の山並みが


肉眼でもよく見える。

秋を通り過ぎ、初冬の海が何だか寂しい。


海岸沿いの国道はうっすらと渋滞していた。

ラジオから

秀樹のヤングマンが流れている。


若いうちはやりたいこと何でも出来るのさと


そうだな、歳をとったいまつくづくそう思う。


探していた。



この話し、どうやって落とすんだ、これ・・・・






・・・やけに低いグレーの雲が寂しさを加速させた。


前の車が遅い。



後ろに

バイクが迫ってくる。
ハーレーかな？


威圧感ハンパねぇ。

ハーレー？

瞬間、ある国東の人物像が浮かんでいた。



独特のエンジン音が背中越しに突き刺さる。


初冬の夕暮れ時の寒空の下でも



きっと彼の握るハンドルは暖かく、


ハマショウの切ないメロディーが


流れている事だろう。




・・・数分後ガレージにエンジンとハマショウの音が入って行くのを離れた所から




感じた。

不変

人情に触れた時、


思わず目頭が熱くなった。



たとえ小さな事でも。



なかなか



そんなん出来んから。