とある科学者の密かなつぶやき

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酒に含まれる不純物が悪酔いの原因である

2013-04-22 08:38:46 | 自然科学(化学、物理、心理)
 悪い酔いは、アルコール分解中に生成するアセトアルデヒドが原因なんだけど、アルコール飲料に含まれる不純成分も大いに影響すると経験則で思ってた。
 
 具体的には、焼酎、ウォッカ、ジン、ホワイト・ラムのような透明の酒の方が、ウィスキー、ブランデーなどの色つきの酒よりも悪酔いしにくい。赤ワインの方が白ワインより悪酔いしやすいが、それよりもシャンペンで悪酔いした場合は悲劇的である。シャンペンの方が製法上、不純物が多く含まれることに原因があると思われる。ビールで悪酔いした場合もそれに匹敵する。
 
 逆に、ウィスキー、ブランデーのような色つきの酒は、アルコール度数が同じでもジンやウォッカよりも回りが遅い。この回りが遅い理由についても、飲料中の不純物が原因だと思っていた。加えて言うと、透明の酒は、回りは早いが冷めるのも早い。
 
 不純物というとイメージが悪いが、アルコール飲料に含まれている水とエチルアルコール以外の物質のことだ。ちなみに、この不純物のことをコンジナー(congener)と言い、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルにちゃんとレポートされていると言うことを最近知った。
 
 具体的にコンジナーとは、酵母残留物、油、有機酸、アルデヒド、糖類、ポリフェノール、微量のメタノールである。したっがって、アルコール度数が同じなら、エタノールの水割りが一番悪酔いしにくいということになる。薬用のアルコールには、共沸点を上げるために添加したベンゼンが残留している可能性が考えられるから、蒸留で得た96°アルコールの方が悪酔いはしにくいと思われる。

 エチルアルコールが代謝される経路でアセトアルデヒドが生成されて、これが二日酔いの原因であるとされてはいるが、それであれば、酒の種類によって悪酔いのしかたに差が出ることの説明が出来ない。ちなみに、メチルアルコール歯代謝経路でホルムアルデヒドが生成される。ホルムアルデヒドはアセトアルデヒドよりも毒性が強く、以前は家具などに使われる合板の防腐剤としても使われていたりしたので、シックハウス症候群という問題もあったりした。

 とは言いつつ、エタノールの水割りとかソーダ割りでは面白くないので、飲むのであれば、醸造酒(ビール、日本酒、ワイン)よりも蒸留酒(ウィスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン)ということになり、その中でも色の付いていない、独特の香りも付けられていないウォッカということになる。甲種焼酎でも良いが…。個人的には、日本酒はそれほど悪酔いしない。無色だからか?。
 
 あと、安物の赤ワインにはチラミンが多く含まれているので、悪酔いの原因になるらしい。チラミンは、アミノ酸であるチロシンの誘導体で、正式名称は4-ヒドロキシフェニルエチルアミン。結構あちらこちらに含まれていて、たとえば、赤ワイン、熟成チーズ、カカオ製品(含:チョコレート)、発酵食品などに。で、偏頭痛の原因となるらしい。安物のワインをラッパ飲みするのは控えましょう。

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