とある科学者の密かなつぶやき

化学、物理などの自然科学から、政治経済などの社会科学、たまに書評などの人文科学について、語ります。

小径車は疲れる?

2011-12-12 09:01:04 | 自然科学(化学、物理、心理)
 少し前から小径車がはやっています。折りたたみが出来るようなものもあったりします。
 
 通常の自転車、ママチャリとかシティーサイクルとか言われるものは、26インチです。26インチというのは車輪のサイズです。対して小径車や20インチ、あるいはそれ以下のサイズの車輪が付いている自転車の総称です。
 
 で、通常の26インチ車と、小径車と呼ばれている20インチ車と、どちらが楽に乗れるのかと言うことですね。物理学が得意な人なら、答えは分かっているはずなんですが…。
 

 結果ですが、車輪の直径が2倍になると、転がり摩擦係数が1/4になります。なので、自転車の重量が同じであれば、車輪が大きいほど楽と言うことになります。20インチと26インチなら1.3倍程度小径車の方が摩擦係数が高いと言うことになります。身長が165cm以上あるなら、迷わず27インチ車を購入しましょう。
 
 摩擦は、摩擦係数に垂直抗力を乗じたものですから、車体の重量には比例します。よって、車輪の直径が2倍になれば、重量が4倍になっても疲れ具合は同じと言うことですね。
 別の話ですが、26インチ車の場合、ペダルが一回転すると後輪が二回転するようなギヤ比になってます。小径車の場合、ペダル一回転で後輪二回転だとペダルをかなり早く回さないと26インチ車に追いつけないと言うことになってしまうので、ギヤ比が少し高くなってます。なので、登坂するときは余計に辛くなります。
 
 と言うことで、特別な理由がないのであれば、小径車は避けて、26インチとか27インチとかを購入した方が良いです。
 


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