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「訪問看護はIT活用でもっと伸びる」

2010-12-08 10:03:38 | 介護福祉ニュース
「訪問看護はIT活用でもっと伸びる」
医療介護CBニュース 12月8日(水)17時2分配信


高崎健康福祉大の木村准教授が訪問看護ステーションにおけるIT活用の可能性について講演した(12月7日、都内)
 シンコム・システムズ・ジャパンは12月7日、東京都内で医療・介護分野におけるIT活用のセミナー「Cincom Healthcare Night Vol.2 in Apple Store、Ginza」を開催した。基調講演した高崎健康福祉大の木村憲洋准教授は、訪問看護の業務をIT化する低価格のシステムが普及すれば、全国的に不足している訪問看護ステーションの増加に寄与するとの考えを示した。

 基調講演で木村准教授は、訪問看護ステーションが伸び悩む原因について分析。要因の一つとして、看護記録や関連情報を電子化して現場で有効活用できていないことが、非効率な訪問、看護記録、管理業務、レセプト請求などにつながっているとした。一方、木村准教授が経営の安定している訪問看護ステーションを約2年間調査したところ、「成功しているステーションはIT化できていた」という。

 ただ、IT化には高額なシステムの導入やシステムの独自開発などが必要で、小規模な訪問看護ステーションでは、IT化が難しい現実もあるという。また、訪問看護は看護を必要とするさまざまな場所に移動し、医師や介護福祉士など他職種との連携も欠かせないため、訪問看護師が携帯性に優れたスマートフォンのような高機能端末を常備し、看護記録を低価格で医療・介護従事者らで共有できる仕組みが必要だとした。さらに、高機能端末であれば、現場で看護記録を行うなど直接的な看護以外の業務を効率化することで、業務時間の短縮や看護の質向上などにつながるとした。

 また木村准教授は、シンコムや携帯電話向けコンテンツ開発のエス・ケイと、米アップル製スマートフォン「iPhone」を活用した訪問看護システムを開発中であることを明らかにした。同システムは、「スマートフォンの初期投資を除けば、月額数千円―1、2万円の料金で提供する」計画だという。

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