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LDL(悪玉)コレステロール値は160mg/dlでも大丈夫

2016年11月08日 | 生活習慣病
総コレステロールの値とその後17.3年間の死亡危険率の関係
(総コレステロール値160mg/dl-180mg/dlを1として比較した場合)

黒棒は補正なしの危険率です。
白棒は肝臓病でもコレステロールが下がるため、肝臓病を除外した場合の危険率です。
グレーの棒は、ガンになっているのを知らないでコレステロールが下がっていた場合を除外するために、17.3年間の観察のうち最初の5年間で死亡した人を除外した場合です。

いずれの場合も総コレステロール値が260mg/dlまで死亡率が上昇していない事がわかります。

さて、2007年に改定された動脈硬化性疾患予防ガイドラインを熟読していたら、奇妙なことに気がつきました。LDL(悪玉)コレステロールの件に関して、ガイドラインの中には「LDLコレステロールはその値が高くなるほど動脈硬化性心臓病が増える」とあり、その根拠として2007年に発表された次のこの論文が参考にされています。

The relationship between serum total cholesterol and all-cause or cause-specific mortality in a 17.3-year study of a Japanese cohort.
Atherosclerosis. 2007;190:216.
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)

1980年に30歳以上の日本人10,546人が調査の対象となり、17.3年間その予後が調べられ、最終的に9,216人のデータが揃いました。

総コレステロールの値が240mg/dlの場合はLDLコレステロール値はだいたい160mg/dlと考えることができるらしいのですが、上の図を見ると、LDLコレステロール値180mg/dlまでは生命の予後を悪化させていません。

欧米人と異なり、日本人の場合、一次予防(まだ心筋梗塞や狭心症を起こしていない場合)、悪玉コレステロール値は160mg/dlでも良いということです。

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