医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

楽観的な人は動脈硬化性心臓病になりにくい

2006年09月08日 | 循環器
ものごとを楽観的にとらえて人生を楽しんでいる人が、くよくよと悲観的に考え暮らしている人に比べて健康であるのではないかということは多くの人が感じていることだと思いますが、最近それを裏付ける論文が発表されました。

Dispositional optimism and the risk of cardiovascular death: the Zutphen Elderly Study.
Archives of Internal Medicine. 2006;166:431.
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★☆☆)

この研究の対象は、過去に動脈硬化性心臓病を発症したことのない64歳から84歳の男性545人で1985年、1990年、1995年、2000年に質問票を用いて楽観的な思考を評価し、動脈硬化性心臓病の発症についてその後15年間調査されました。

結果では、楽観主義的スコアは15年経過するうちに低下しましたが、経時的に安定しており変化はわずかであること、楽観的素因は個人の比較的一定した人格であることがわかりました。

高血圧、喫煙、糖尿病、飲酒の有無、心筋梗塞や脳卒中になった人が家族にいるか、肥満度、血圧、コレステロール値で補正された結果では、楽観主義的スコアが上位3分の1の人は下位3分の1の人に比べて動脈硬化性心臓病の発症率が、なんと0.45倍でした。

高い楽観主義的スコアは、自覚的健康観の高さ、高い身体活動スコア、独り暮らしの頻度の低さ、教育水準の高さとも関連がありました。

はっぱり人生、楽観的にいきましょうという事ですが、それは個人の比較的一定した人格であるので、悲観的な人が今さら楽観的になるのは難しいということですが、それでも心の持ちようです。逆に楽観的な人は、この結果を知ってさらに楽観的になると思いますので、悲観的な人と楽観的な人との格差は広がるばかりです。

皆さんは、この結果でますます楽観的になりましたか、それとも悲観的になりましたか?

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