針が曲がったり、糸が切れて縫えないと修理依頼を頂きました。
お客様宅に伺ってびっくり!
まだ新しいベビーロックの職業用ミシンじゃないですか!
これ、OEMでジャノメの台湾工場で作っているミシンでです。
色が違うだけでジャノメのコスチューラと同じミシンです。
どこが悪いんじゃろ?と糸掛けをして下糸を引き上げる時の感触が何か気持ち悪い。
試し縫いをすると裏側がぐちゃぐちゃに成ってます。
こういう症状は上糸の調節が利いていない事で起こることも多く、糸調節器を確認すると緩めに成っていましたからそれが原因か?と思いましたが違いました。
針が曲がっていたり取付角度が狂っている訳でも無いし釜に傷がある訳でも無さそうです。
下糸引き上げる時の気持ち悪い感触は、やっぱり釜のタイミングが微妙に狂っているのでしょう。
タイミングを合わせるには針板を外して下カバーを外します。
うん、見慣れた作りです(笑)
タイミングを合わせるには針と釜の剣先を見ないと合わせられませんが、このミシンは自動糸切りが付いていますのでそこらを外さないと・・・
まずは固定メスを外して・・・
糸案内板も外して・・・
釜の止めネジを緩めてタイミング合わせて元に戻して修理完了。
下糸を上げる時の気持ち悪い感触も無くなり、音も聞きなれた軽やかな音に成りました。
糸を外して空踏みした時の音も違ってましたな。
修理後の試し縫いの写真撮り忘れましたが綺麗に縫える様になりました。