ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

多湖 輝著 「「言葉遊び」で頭のよい子を育てる」 新講社

2006-10-11 | こんな本読みました

のっけからこんなことを言うのは本意ではないのだが、はっきり言って「タイトル」が好きではない。しかし、なぜ私がこの本を手に取ったかというと、かつて著者が好きだったから(最近は読んでいなかった)。好きと言ってももちろん「著作」をだがー。

多湖 輝氏の著作で代表的なものとして『頭の体操』(光文社)があげられると思う。今現在何巻まで出版されているのかよくわからないが、私自身第7巻まで持っていて、かつて楽しませてもらったことがある。通勤電車の中で、時間がたつのを忘れて問題の答えをぐるぐると考えたことがある。そのとき、自分の頭のかたさを突きつけられるとともに、問題をいろんな角度からよむということを教えられた気がする。

……だからといって、問題が解けるわけではないのだが(汗)。

まあ、これもかれこれ10年以上も前の話だがー。

また、しつけに関する本(タイトル失念)も出版されており、それを読んで子育ての参考にしたこともあった。具体的に「こうしたらいいという方法」が書かれてあり、翌日からの育児に取り入れてみることができた。

ちなみに著者の多湖氏は、千葉大学名誉教授、元千葉大学付属小学校校長、心理学者という肩書きが書かれてある(本書による)。

この本も、理論というより「具体的な方法」が提示されている。

「頭のよい子は、親子のおもしろ会話で育つ」という著者の考えのもと、こんな親子の会話の例がのっている。


「お母さん、明日の朝はパンが食べたいな」
「だめよ、ご飯が残っているもの」
「ええっ、じゃあまた納豆食べるの?」
「そう、なっと(う)くう?」

……ほとんどサブイ‘オヤジギャグ‘である。しかし、著者はそれをわかっていてあえてこういう何気ない親子のおもしろ会話を推奨するのである。なぜなら著者の考える「頭のよさ」というのは、<集中力とひらめき>、<ひらめきをもとにした連想能力>、<それらに説得力をもたせる論理性>といったものであるから。

さいごの「論理性」には二つあり「まじめな理屈」と、ふまじめだけれどおもしろい「へ理屈」。そしてへ理屈も、<おもしろくて思わず笑ってしまえば、相手を説得する「論理性」をもっている>という。

<言葉遊び>が、<言葉に興味をもち>、<言葉の数を広げ>、ゲーム感覚で集中力やひらめく力、算数の力、盲点力を育てるというところにつながっているとする。

……そこで、いろいろな言葉遊びが紹介されるのである。

たとえば、「ダジャレ」「語呂あわせ」「「なぞなぞ(なぞかけ)遊び」。そのさい、大事なことは、子どものせっかくの新鮮な発見を「そんなの知ってるよ」とか「くだらない」と切って捨てないこと。「観察力」を育てること。「発想がふくらませるほうに話をもっていくこと」などが親のこころ構えがある。

また他の遊びとしては、「三段なぞ」(○×とかけて××と解く」「その心は△△」)。オチを探す「いろは歌」遊び(これは、最初にオチを決めておく)、「折り句」遊び」「方法遊び」を紹介している。これらをするのに大事なのは、<常識にしばられない自由な発想が頭の回転をなめらかにする>ということだそうだ。

また、創造性を高める遊びとして紹介されているのは、「当て字」で遊ぶ、「新しい漢字」をつくる、「おもしろ四文字熟語」をさがす。

たとえば、おもしろ四文字熟語というのは、

「様様様様」でなんと読む?

……答えは「ヨン様」。

というような問題。今まであげてきた遊びの具体例がいくつか紹介されているので、興味の持たれた方はやってみるとおもしろいかもしれない。

あとは、算数に強くなる言葉遊びとして紹介されているのが、ユニークな発想を必要とするもの。とくに、「盲点力」「暗記力」を大切にすること。(ここらへんは、頭の体操の問題に近いものがあった)。

最終章には、言葉遊びで「リズム感」を育てようということで、「回文」(上から読んでも下から読んでも同じ文)や「畳語」(同じ音の言葉が集まってできた文)「早口言葉」「無駄口」で遊ぶことを提案している。

……以上、本書の内容を書いてみたが、とにかく親子で言葉遊びを楽しむことが一番なのだろうと思った。いくつかやってみたい遊びが見つけられた本だった。 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きゃはは (海ちゃん)
2006-10-13 01:26:08
> なっと(う)くう



寒過ぎ!(>_<)

でもコレにウケてしまうワタシって、、、(笑)



さて問題です。

「木木木木」と書いて何と読むでしょう。
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きゃー (海ちゃん)
2006-10-13 01:27:41
そうだ、ここ絵文字はつかっちゃいけなかったのね!

ではあらためて、問題です。

「木木木木」と書いてなんと読むでしょう
返信する
ううむ。。。 (ガーベラ)
2006-10-14 22:51:00
>海ちゃん

「木木木木」でねー。。。う~む。。。

…「放牧!」

四つ(フォー)の木(ぼく)で、「ふぉーぼく」!

……ってすごいこじつけ?笑

……いや、あたまかたいなー、自分(汗)
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うふふ。 (海ちゃん)
2006-10-15 15:02:48
ガーさんハズレ!

答えはジャングルです。

木が1つで木。

木が2つで林。

木が3つで森。

木が4つなら森より大きいジャングル。

こういうくだらない事ばっか言う実家だったので(汗)



ところで最近感心した回文は、

「一塁に居る地井(武男)」です。
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ふ~む。 (ガーベラ)
2006-10-15 15:32:11
>海ちゃん

あー、くやしい。答えは「ジャングル」だったのねー。なるほど。

……ん、でも「ジャングル」だったらもっと「木」の数が多くてもいいんじゃない……!?(←完ぺき負け惜しみ!)。しかし、おもしろいご実家ですねー♪



回文おもしろい!海ちゃん、どっからこのネタ仕入れたの?地井武男とは、またシブイ!笑。



そういえば、こんな英文和訳ふうのギャグものってましたよ!

「You might think today`s at fish」

これを英訳せよ!(ほとんど、ひまわり堂さんの世界ですねー笑)

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英訳 (ガーベラ)
2006-10-16 01:23:25
上の自分のコメントの訂正です。

「英訳」→「和訳」ですね!汗。
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