ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

中谷 彰宏著 「昨日と違う自分になる「学習力」」 ビジネス社

2007-10-22 | こんな本読みました

いやー。中谷氏の著作を読むと肩の力がぬけるなあ。。。

例えばこんな文章。

<先生は、生徒の点数や結果をほめるのではなく、成長を喜ぶのです。そう考えると、壁にぶつかって成長できない時に、つき合ってくれる先生に感謝できます。>

<壁にぶつかった時でも、「壁にぶつかっているけど、諦めないで頑張っているって先生は見ていてくれているだろうな」と思えて、今ぶつかっている壁に対しても悲観的にならないですみます。>

<どんなに後ろを走っていても、とまっていない人には魅力があるのです。>

……ううーん。そうかー。がんばろうー!と思えてきます。後ろを走っていると思っている人間にとってはー(苦笑)。

私にとって本の著者は、すべて先生であると思っている。
なにかを自分に与えてくれる人。「なにか」の内容は問わない。プラスであってもマイナスであってもいいのである(反面教師ということばもあるし)。ただし、マイナスであったら二度目はないかもしれないが(笑)。

ちなみに、本書のサブタイトルに「向上心がわいてくる54の具体例」と記されています。以下、こころに残った箇所を引用します。

<学習力は、パターンにはまっていない新しい何かを感じ取る力です。>

<学習力のない人は、アイデアを思いついたら書き始めます。学習力のある人は、アイデアを思いつかないうちに書き始めます。書いている作業の中からアイデアが出てくるのです。この差は大きいのです。>

<アイデアは、人に盗まれた瞬間にどんどんわいてくるのです。いかにアイデアを盗まれる側にまわれるかです。アイデアを盗まれることを喜ぶのです。>

<学習力は、何を通してでもいいのです。「毎日あの人はパチンコばかりやっている」と言われる人が、パチンコを通して何かを学んでいたとしたら、学習していることになります。
 一見難しそうな本を読んでいても、その結果として何も吸収していない人は、学習していることになりません。>

<一流の人は、あらゆる本を自分の専門分野に置きかえて読んでいるのです。自分の専門分野の本は、その業界の人は誰もが読んでいるので、そこで差はつかないのです。差がつくのは、自分の専門分野以外の本を、自分の専門分野に置きかえて読むことができるかどうかです。
 これが、学習なのです。>

また、図書館でこんな本も見つけた。

中谷彰宏  鷲田 小彌太 著 「一流の勉強術」 ダイヤモンド社
サブタイトルに「勉強が面白くなる53の具体例」

出版社こそ違うが、前出の著作と同じような雰囲気。

では、中身はというと。。。

こちらは、お二人の対談のなかから生まれた本だと推測するのだが、時にだれが言っている言葉なのだろう?と考えながら読むのがうっとうしくなってしまった。内容的にはおもしろいのだけれど。

表紙の裏側に書いてある言葉にいきなりノックアウト!

<好きな作家の、精神的ストーカーになろう。>

うーん。うまいことを言うなあ。。。自分も、気に入った作家さんのことはすべて知りたくなってしまう。これって一種のストーカーなのですね。考えてみれば(苦笑)。

他には。。。

<すぐれた哲学者は、コピーライターである。>

<「哲学者の最高の役割は、ひと言です。みんなご託宣だけれども、ひと言欲しいわけです。そのひと言を、その時に言えるかどうか。ひと言を言えない人は、哲学者じゃないんですよ」>

ううむ。かつて広告代理店に勤務されていた著者だけありますね。。。

ちなみに鷲田 小彌太氏について。私ははじめて名前を知ったのですが。。。
本書(2001年8月出版)の著者紹介によると<現在、札幌大学教授。哲学、思想の専門分野だけでなく、評論、エッセイなど多岐にわたって精力的に執筆活動をしている。>かただそうである。 

おそらく私が中谷氏の著書を読む一番の理由は、はげましてもらいたい、刺激を与えてもらいたい、ひと言が欲しいと思っているからなのだろうな。。。