ガーベラ・ダイアリー

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本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

野尻 抱影著 「星と伝説」 偕成社

2007-10-21 | こんな本読みました

世界にはいろんな伝説があります。私は全然詳しくないのですが(苦笑)、本書を読むと星座にむすびつけた世界の伝説を知ることができます。

以下がもくじです。

1.天にとどいた竹の子(こと座・わし座)
2.女神ののろい(大ぐま座・小ぐま座)
3.鹿になったりょうし(小いぬ座)
4.天のくま狩り(大ぐま座)
5.ぶたにばけた七つ星(北斗七星)
6.北極星もうごく(小ぐま座)
7.怪力ヘルクレス(しし座・うみへび座・かに座・りゅう座・ヘルクレス座)
8.娘のゆくえ(おとめ座)
9.美しい友情(ヘルクレス座)
10.仲よしきょうだい星(さそり座)
11.魔法のつりばり(さそり座)
12.天から落ちた少年(エリダヌス座)
13.織女と牽牛(こと座・わし座)
14.働き星・なまけ星(こと座・わし座・オリオン座)
15.黒仙人と白仙人(北斗七星・南斗六星)
16.いるかと楽人(いるか座)
17.空とぶ天馬(ぺガスス座)
18.海魔と王女(カシオペヤ座・アンドロメダ座)
19.へびの髪の女怪(ペルセウス座)
20.かなしい子牛(おうし座)
21.天のりょうしオリオン(オリオン座・おうし座)
22.大酒のみの仙人(アルゴ座)
 『星と伝説』について(解説)

本書には、挿絵、星の図、関係する神の彫刻写真などが載っており、お話の理解の一助となりました。

一見なんの脈絡もなくちらばっている星たち。それを見えない線で結びつけて人をつくったり、動物をつくったり。そういうことを世界のあちこちでやっている。似たような話もあるし、国によってはまったく違う発想のものもある。そこにお国柄がでていて面白い。

「北斗七星」というと、ある少女が、病弱なお母さんのために水をすくう「ひしゃく」…のお話を連想してしまうのだが、中国ではこれを「ぶた」と見るお話(「ぶたにばけた七つ星」)があることを知り、たいへんユニークだった。

巻末にある著者による解説がていねいでとてもよかった。