ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

子ども図書館!

2007-10-18 | 日々のあれこれ
上野に行ったついでに、寄ってみました。
……国際子ども図書館!

まず、おどろきました。そのたたずまいの立派なことに。
それもそのはず、ここはかつて1906年に創建された「帝国図書館」だったそうな。とても歴史を感じさせる重厚な建築物です。

2000年1月に国立国会図書館の支部図書館として設立され、日本初の国立の児童書専門図書館だそうです。

短い時間のなかで、全館を早足でまわってみました。

1階は国内外の子どもの本の部屋。おはなしのへや。カフェテリア。
2階は資料室が二部屋。国内外の教科書や児童書、関連資料。
3階は本のミュージアム。メディアふれあいコーナー。ホール。

主に2階を見たのですが、さすが資料が充実していました!。子どもをとりまく文化、環境、言語、教育などに関する本が一堂に会していました。

例えば「星の王子さま」の著者で有名なサン=テグジュペリに関する本が、ずらりと書棚に並んでいる!数えてみたら50冊ありました。ここにくれば、論文の資料を探しまわる手間が省けるかもしれません(笑)。ただし、ここでしか読めませんが。

また、昭和初期の子ども向けの小説や漫画、挿絵の本など資料としては貴重な著作物がありました。現代の漫画についての本もありました。実際の漫画本なども。

個人的におおっ!と思ったのが「なぞなぞ大事典」(大修館書店)。谷川俊太郎、矢川澄子氏らが編集されたもので、世界各国のなぞなぞが収められているのです。厚さ10cmほどもある重い事典でしたが。

この事典はただなぞなぞが載っているだけでなく、その国の言語が日本語とともに記されていました。なぞなぞというのは、一種の言葉あそびでもあるのでそうした配慮があるのでしょうか。こういう本が一冊家にあったら、こどもとのなぞなぞ遊びのネタにこと欠かないかもしれません(笑)。

また、3階のこどもミュージアムでは、「ゆめいろのパレットⅢ」と題して野間国際絵本原画コンクール受賞者の作品が展示されていました。インド、イラン、マレーシアなど普段はあまり目にすることのない国の絵にふれることができました。色使い、構図、題材、タイトルなどその国らしさが感じられ、面白かったです(もっとゆっくり見たかったー)。

ちなみに、ここは入場無料。毎月第3水曜が資料整理休館日だそうです。開館時間は、9:30~17:00。資料の貸し出しは行っていないそうです。ただし、学校図書館(それに準ずる施設含む)には、1ヶ月間、50冊程度の本の貸し出しセットがあるそうです。

あ。そういえばもうひとつ。
日本で出版されている絵本が、他の国の言葉で書かれたものがたくさん書棚にありました。14ひきシリーズ、ぐるんぱのようちえん、はじめての数学など、多くの人気本が他国でも出版されていることがわかりました。

お休みの日に、子どもと連れ立って来るのも楽しいかもしれないなと思いました。