老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

2007-04-25 21:54:58 | 読書
丁度1ヶ月前に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」で
取り上げられた「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」武田邦彦著
を読みました。

「たかじんのそこまで言って委員会」は関西では人気番組で、毎週
日曜日の午後放送され、視聴率は15%以上です。

なぜか首都圏以外にネットされていて、北海道や九州でも見れますが
東京だけ放送されていません。

その所為か東京出の評論家や政治家、ジャーナリスト、タレントは
本音に近い部分を発言します。これがこの番組の売りです。

「本当に東京で放送されないのでしょうね?」と言って
際どいことを言います。

さて3月25日に放送されたときのテーマの一つが「環境問題」で
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の武田邦彦先生がゲストに
招かれて、その問題をズバッと発言されて一寸ショックを受けました。

その本の内容は、
・ペットボトルとビニール袋はリサイクルに向かない
 →税金と労力の無駄(新しく作るより7倍も石油が必要)
・ダイオキシンは猛毒ではない
 →毒性が弱い。焼却炉やベトナム戦争の枯葉剤の被害も濡れ衣
・地球が温暖化しても、海面は上昇しない
 →北極は海面の氷のため溶けても液体は増えないし、
  南極は過冷却のため、気温が上昇しても水蒸気が凍結して
  氷が増えるだけ

データの検証が少し少なくて、本当なのかなと思う部分もありますが、
それぞれの物質をいろいろ検証をしてみる必要が出てくる問題
のようです。

リサイクル=リサイクル業者に引き渡すことで、その後どうなって
いるかはブラックボックスと指摘されると、私がそうであるので
何も言えない。

行政が科学的根拠が乏しいものであっても、補助金などで利益誘導して
自治体の焼却炉で殆ど償却してしまう「リサイクル」という免罪符
を信じてしまったからでしょうか。

また電気や石油の使用を控えても、結局は別の誰かが消費してしまう
という指摘は、それを解決するには、国民が理想としてきた生活スタイル
を変えるしかないような気がします。

これを著者は、GDPを下げることでしか環境問題は解決しない
と言っています。

環境問題の議論が固まりつつ中で、この番組をキッカケで本を読んで、
考える機会を与えられました。

余り世間で聞かされない意見やデータには興味をそそられますし、
まったく違う角度から物を見る大切さを知らされました。

これからは、メディア、科学、行政の施策に目を光らせることに
しましょう。


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