老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

セミナーのダブル(続)

2007-10-27 10:41:36 | 勉強
昨日の続きで、木曜日の夕方にあった「キャンパスプラザ京都」での
「インキュベーション・マネージャー(I.M)が見る成長ベンチャー企業」
Ritsの小林淳氏のセミナーです。

小林氏は、2003年に京都のメーカーを退職後、立命館大学BKC
(琵琶湖キャンパス)インキュベータIM室のI.Mをされています。

経済産業省の「拠点クラスター重点強化事業」のネットワークリーダー
もされ、2007年に「JAPAN VENTURE AWARD 2007起業支援家部門」
奨励賞を受賞されています。

主なポイント
・ビジネス-インキュベーション(新事業創出支援)の3つの役割
①プレ-インキュベーション(事業を志す人を作り出す)
②メイン-インキュベーション(起業を支援する)
③ポスト-インキュベーション(支援が済んだ企業の適正立地を図る)
・I.Mは②においてビジネスインキュベーション実施施設で
 支援サービスを提供する

・それぞれのステージの内容は
①創業準備の段階であり、事業化可能性の見極め、ビジネスプランの
 作りこみなどの支援を行うステージ
②創業直後から自立安定までの段階であり、ビジネスプランに従って
 法人化や初期投資、顧客獲得など自立できる体制を整えるなどの
 支援を行うステージ
③メイン・インキュベーションを卒業した企業が、自立から更なる発展
 する段階であり、設備投資、事業提携や販路拡大など企業成長のため
 の取り組みを進めるなどの支援を行うステージ

・立命館大学BKCインキュベータのサポートスタイル
*1対1対応型:企業からの個別相談に応える(ネットワークの広さと
        対応スキルの高さが必要)
*1対複数型:どのIMに相談してもIM室全体として情報共有して
       提案する選択肢を広げる
       企業経営全体を把握した上で、バランスの取れたメニュー
       の提案を行う

・立命館大学BKCインキュベータでの支援内容
*ベンチャー支援インターンシップ
*学生ベンチャーコンテスト
*Venture Supporter’s Workshop
*Venture Supporter Professional
 Cluster(支援専門家(士業)14名

・大学発ベンチャーが抱える課題
*「経営者」と「事業内容」のアンバランス
*「研究成果を社会に還元したい」というプライド
*補助金等に依存する体質からの脱却

・成果報酬型支援としてLLPを検討、模索中

最近、あちこちの大学に出入りするようになり、モヤモヤとしていたこと
が少し晴れました。


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