老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

大阪の街に流れる時間と文学

2014-03-26 20:56:23 | 大阪府大
一昨日の夜、大阪府立大学の「I-siteなんば」で第30回校友懇話会が作家の
柴崎友香さん(総合科学部1997年卒業)の「大阪の街に流れる時間と文学」
でした。

高校時代から小説を書き始めて、2000年に『きょうのできごと』でデビュー、
2003年に同作を行定勲監督により映画化され注目を浴び、2007年には
『その街の今は』で織田作之助賞受賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞そして
咲くやこの花賞受賞されています。

大阪で生まれ育ち、根っからの大阪人です。最近は東京に住んでいますが、
小説はほとんど大阪弁で書かれています。講演も大阪の歴史から分析し
大阪人の特徴を「いろんな人がいて、まあ、ええやん」とか「いかに会話して
相手を楽しませるかを常に考えている」と述べ、「自分の好きなことが出来る街」
と語っています。

アンケートを見ますと講演の楽しさが浮かび上がってきます。(順不同、一部抜粋)
・柴崎さんより長く大阪に暮らしながら知らないことを聞かせていただきました
・東京のとの対比では「関西論」「関西文化論」「文化的風土」と特に興味深い
・東西の生活観の違いに歴史を経た結果根付いたものとの話は興味深かった
・作家の目で自分の街を捉えているのが面白い
・大阪に対する愛情が感じられた。人物観察が興味深い
・柴崎さんの楽しくも知的なトークであっという間に時間がたちました
・大阪人気質について知ることが出来楽しかったです
・「なにわの伝統野菜」を題材に小説を書いて欲しい
・大阪人らしい気取らないお人柄のトークを楽しみました
・大阪と他都市の比較論◎
・大阪の風土、気質など私たちの身近な例(会話、友人、街の出来事など)を
 分かりやすく話された
・関西人は、東西南北で地形を考えるというお話はとても新鮮でした
・歴史に囲まれた関西ということを聞き、改めて歴史を勉強したくなりました
・大学の授業で人生の方向が変わるんですね、いい先生だったんでしょうね
・とつとつとした話し方の中にほんわかとした笑いもあり、とても楽しく
 聞かせていただきました
・大阪をテーマにされていて、東京で仕事をする度、自分が大阪人であることを
 実感するので、余計に共感して聞けました
・大阪に住んでいるのが嬉しくなるお話で良かったです
・作品に街の様子がよく描かれている理由が分かりました。地理学、自転車、織田作が
 キーワードだったんですね
・とても楽しい「大阪の作家さん」を感じました
・ちょいとゆるい感じですが、空気を大切にされている感も感じました
・直接小説の話以外の大学時代の専門にからむ話が大変面白かったです

一度、「その街の今は」や「よう知らんけど日記」などお読みください。
上の感想が良く分かると思います。

その街の今は

柴崎友香さんを囲む会


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