老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

日本の花文化が未来を救う

2012-12-07 20:41:08 | 大阪府大
昨日の夜は、大阪府立大学校友会の校友懇話会で農学部卒業・農学研究科修了の
辻本智子氏の「日本の花文化が未来を救う」でした。辻本さんは現在 
兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」プロデューサーです。(以下一部引用)

自然の恵みや季節の変化に感謝し、美しい着物を着て花見に出かけ、美味な弁当を食し、
歌を歌い、酒をかわし、踊る。自然への感謝、自然を楽しむ日本のライフスタイルは、
衣食住に影響を与え芸術・芸能,文化,工芸,観光を生みだしてきました。そして

江戸末期、そんな日本の花文化がうみだした工芸品・絵画が欧米の人々に驚きと
感動を呼び起こし、ライフスタイルにも影響を与え“ジャポニズム”という
ムーブメントを起こしました。

111枚のスライドの大半が写真で美しい、いろいろな花を見せていただきました。
・花と緑の7惠(効果)
  感動、交流、健康、教育、環境、研究開発、経済

21世紀、成熟化した世界では争うことより、「共に生きる」ことが大切であることを
日本が示さねばなりません。そのことは武器を持つことや高度に経済成長することではなく、
そのためには国際的信頼性と発言力、情報発信力が重要となります。

東日本大震災が起こり世界の人々が驚いたのは、日本国民の我慢強さと品位の高さです。
江戸時代日本にやってきたプランツハンターたちがもっとも感心したのは、一般庶民の
暮らしの美しさです。日本の政治や企業が今や世界から批判されることがあっても、
日本国民に対する世界の信頼性は、今も、あります。

「もったいない」「里やま」「おもてなし」という言葉が世界の人々が目指すライフスタイル
を表す言葉となってきています。日本の文化は今も、世界のあこがれの対象です。
それは伝統的なものだけでなく、漫画やファッションといった現在のものでも同様です。

日本の伝統文化、伝統工芸は共生のライフスタイル、日本の花文化から生まれたものです。

辻本さんは、五感を磨き、「あわじガーデンルネッサンス」など花と緑のある暮らし
の提案を通じて、市民が支える日本の花文化をいかに地域で展開させ伝統を継承し、
個性あふれるまちづくりを行ない、日本の花文化が世界を魅了する文化として世界に
発信しています。

今やガーデニングを楽しむ市民が町を輝かせています.
「人が輝き、町も輝く」


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