老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

ローマ字

2010-06-28 07:13:26 | 勉強
先週の読売新聞の「教えて!」のコーナーにローマ字に関する質問がありました。
「読売新聞の題字の上にある「SHIMBUN」は、「SINBUN」ではないのか?」

回答には次のように書かれています。
「新聞」を声を出して呼んでみてください。最初の「ん」のところで唇が綴じています。
「新婚」では開いたままです。この発声法の違いをMとNで書き分けているのです。
(Mを使うのは後にB、M、Pが続く場合です)
「し」をSHIと表記するのも、発音上の理由とされています。
このつづり方は、明治時代にアメリカ人のヘボンさんが書いた本で広まったため、
ヘボン式と呼ばれています。

私達日本人は、小学校の時にローマ字を習います。それは内閣訓令・告示によるもので、
例外が少なく覚えやすいのが特徴です。

覚えたての頃は、作文など手当たり次第にローマ字にしたものです。それが英語みたいに
見えて少しえらくなった気分を味わいました。

しかし中学校、高校と進んで行きますと英語を習い、その中の名前や地名で少し違和感
が出始めます。そして社会人となり世の中へドップリ身をおきますと気がつきます。
世の中はヘボン式なんだと。徐々にヘボン式に馴染んでいきます。

決定的になるのは、パスポートを取る際です。パスポートのローマ字表記は、原則として
ヘボン式と法令で定められています。このときから私の名のローマ字表記は、「syozo」
から「shozo」になりました。

小学校で習うローマ字が間違っているのではありません。また、役に立たないものでも
ありません。小学校で習うローマ字の基礎があるからこそヘボン式の微調整が受け入れ
られるのです。自分の体験や経験に合わせて覚えていけばいいのです。最初からヘボン式
は難しいと思います。

学んで行くとはこういうステップを踏むことなのでしょう。学校では基礎を学び、
やり方を取得しておけばいいのです。後は出くわした事象に合わせて応用すればいいと
思います。

先週のベンチャーカフェで学生さんからの質問「学校の勉強は役に立ちますか?」の
2つ目の回答です。


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