Sea Loves You 石川秀美

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★★★Since 31/01/2005 ★★★

LOVE COMES QUICKLY~霧の都の異邦人~(12inch Version)

2010-04-21 00:31:04 | 00.Single-A

12inchlcq 1984年の末あたりから1985年と各アイドル歌手陣が12インチバージョンのシングルをリリースしていた。
なかでも中森明菜の♪ミ・アモーレ≠赤い鳥逃げた等、かなりの話題にあがったものであった。

洋楽における、原曲のリミックスバージョン、当時のリミックスだとExtended Versionみたいなもので、
いかに原曲をダンストラックにしあげ、斬新かつアゲアゲなアレンジが施されていたりするものである。

まぁ、今ではハウス、トランス、ブレイクビーツなどフロア向けのMAXIシングルや、いまだにアナログでのダンスフロアー向けのリミックスなどが旺盛な洋楽市場。

そういうところでいう、この盤はマキシシングルというところでしょうか。

1986年いよいよ、
石川秀美も初の12インチシングルの登場である。
12インチの割りには踊れないwあがらないw原曲のまったり感そのままな曲であった。

これはかなりがっかりな作品。

ほとんど原曲と変わりあれへんやん!?
と当時思ったものです。

とはいえ、今でも個人的にSide_B:熱帯性ガールは大好きですがw

どうなんでしょう。どうしてこういうVersionでのリリースだったのか?
これもっと派手なユーロビート調か、早いけどハウス、もしくは当時でいうダンス音ならDead Or Aliveのようなアレンジに変えてもよかったのに。
アルバムではその作家陣を起用したのに。実に惜しい。

ただでさえ、地味な曲調のオリジナルなLOVE COMES QUICKLY。
原曲のPET SHOP BOYSもコケて、石川秀美シングル史上この時にもっとも最低ランクをマークしたオリジナル曲。
更にそこから代わり映えのあまりないこの曲。売り上げは惨憺たるものでした。

PET SHOP BOYSのカバーという話題だけが先行して実績が出せなかったもうひとつの原因は今曲の乱発リリースでもある。

1986.07.21 アルバム:PASTICHE(オリジナル収録)
1986.08.27 リカットシングル(一般層向け?ファンには再度この曲購入はツライ)
1986.09.17 12inchシングル(ええええええ?まじで?かなりの気合と期待をしてみたが、ファン以外誰が買うというのだろう?)

月1ペースのリリースはファンなら嬉しいものであるのだが、内容的にはキツイものであった。
とはいえ、買いましたけどね。

デビュー5周年ということで、製作陣も気合がのってきたと思いきや、石川秀美の5年目の挑戦は
まろやか路線???になってきていて、確かに新しい世代のアイドル歌手勢力が勢いを増す中、大人路線で行くのは自然な流れですけど。

19thシングル:SHADOW SUMMERでも随分とサラッとした歌唱になって、この曲の布石としていた、と思われるのだが・・・

石川秀美の持つボーカル歌唱力の魅力はそこではない。18thシングル:春霞恋絵巻でのメロディアスかつしっかり歌うあたりの秀美節が持ち味である。

とはいえ、石川秀美のシングル史ラインナップを追うと、こういう新機軸な作品を持ってくることにより、
次シングル21thシングル:危ないボディ・ビートなどのUpテンポ系の楽曲が活きてくるわけでもある。

・・・・・・・・・

と、結構ずっと思っていたんですよw

レコード音源で近年まで聴き続けていたのですが、2004年5月26日に待望の石川秀美BOX~Complete Single Collectionが発売されました。
ここでこの曲は初デジタルCD音源となり、改めてじっくり聴いてるのです。

石川秀美の後期作品にはメロウなミディアムテンポな曲が増えるのだが、これもその一過程。
完成を迎えるラストアルバム:PRECIOUSにおける足跡である。

この12inch盤はオリジナルと違ってイントロ、アウトロがFade in-outではなく、Breakbeats系。
また、全体的な音の広がりがオリジナルよりも大きく、立体感がある。

メロディよりも、Bass音やパーカッションの音がFeatureされていて、実に早い、時代を先取り早すぎるよ、DJプロデュースのビート系楽曲に仕上がってるという見解にいたるわけ。

まぁ、その部分だけでの評価でしかないのだがw

まだまだリアレンジできるのではないだろうか。
レコードのノイズや、R&B系にするとか、スクラッチ音なんかも良さげ。サンプリングに原曲をうっすらバックに流すとか。
元が洋楽な石川秀美作品ならではの、古臭さがないだけに絶対的な自信を持って言える。

ある意味、大人になった今だからこそ、80年代、90年代、00年代と時代の変遷につれてダンスミュージック系に親しんだキャリアからも考察すると
もう一度、現代に甦らせたい楽曲である。

♪よみがえれ、私。
今月からスタートした資生堂In&On。♪ずっと好きだったんだぜぇ♪
変わらず美しくみずみずしい魅力を見せてくれました、秀美ねえさん。
記者会見のお姿も動画にて拝見しました。

28 ♪お久しぶりです

また、気が向いたら出てきて下さいw 元気な姿をみせてくれてありがとう。
ずっとファンでいて喜ばしい事この上ないくらい、私達ファン一同も幸せ気分でいっぱいですよ。

そして、デビュー28周年おめでとう!ございます。
皆、ずっと応援しています。進行形です。


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