ザ・マジックアワー
2008年/日本
コメディって、やさしさのことなんだね
uminekoさん
総合 85点
ストーリー 90点
キャスト 90点
演出 85点
ビジュアル 75点
音楽 80点
楽しい、いい映画でした。ちょっといつものメンバー過ぎて、新鮮味がないんだけどね。それもすべてわかった上で楽しむ、ある意味、定型美ってゆうか。
お笑い芸って巷にあふれてるけど、この作品で繰り広げられる笑いは、どこか違う気がする。けなしたり、蹴落としたるするものじゃないんだよね。それはそれで、あったかくていいよね。毒も嫌いじゃないけどさ。
映画をネタにした快作といえば「鎌田行進曲」、あれをちょっと思い出した。映画を作る人って、映画がやっぱり好きなんだろうね。好きなものに没頭しまくっててさ。で、それが最終的にぜんぜん売れなかったとしても、それでも、スタッフや俳優さんたちから愛されてる作品が世の中にはたくさんあるんだろうな。
さておき。綾瀬はるかさんの演技が良いね。佐藤浩市さんは、まあどこまでもできるんじゃないか。妻夫木聡くんも、なんか抜け具合がバック・トゥ・ザ・フューチャーのマイケル・J・フォックスっぽい。
こんなトーンの邦画はあんまりないかもなあ。あれだけ番宣したからけっこう人は入るだろうけど、興行成績とはまったく違う場所で、この作品のもつ「手触り」をとっても評価したいです。はい。