しーがるぱらどっくす

腹が立つことに対してカッカせず、逆説的な考え方で納得するためのブログ

何の罪?

2006-12-14 12:45:35 | パラドックス(社会)
ソフト開発に携わる職業の者として、残念です。

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元東大助手に罰金150万 ウィニー開発初判断(共同通信) - goo ニュース

ウィニー開発者に有罪判決 ネットの“天才”有用強調(産経新聞) - goo ニュース

「ウィニー」裁判、判決要旨(朝日新聞) - goo ニュース

ウィニー開発者に罰金150万円、著作権侵害を認識(読売新聞) - goo ニュース

最終的には無罪になる気がするが、著作権等の国民の意識を高めるために有罪にしたのではないかと疑ってしまう。

なぜなら、開発者が著作権法違反をした訳ではなく、その利用者が著作権法違反をしただけである。

【今回の経緯】
ファイル共有ソフトを開発した。
→そのソフトを使って、著作権法違反が起こった。
→しかし、利用者は分からない。
→だったら開発者を罪に問おう。
なぜなら、それで著作権法を違反してファイル流通できる可能性があることを知っていたのだから。

なんて発想なんだ!

【あー、良かったその1】
昔から包丁があってよかったと本当に思う。

もし、今の時代に包丁が開発されていたら、こんなことになってしまう。

包丁を開発した。
→その包丁で殺人事件が起こった。
→しかし犯人は逃走し、誰が犯人か分からない。
→だったら包丁の開発者を罪に問おう。
なぜなら、それで人を殺せる可能性があることは知っていたはずだから。

【あー、良かったその2】
昔から車があってよかったと本当に思う。

もし、今の時代に車が開発されていたら、こんなことになってしまう。

車を開発した。
→その車で交通事故を起こし、死亡事故が起こった。
→しかし、ひき逃げで、誰が運転手か分からない。
→だったら車開発者を罪に問おう。
なぜなら、交通事故で人が死ぬ可能性があることは知っていたはずだから。

【あー、良かったその3】・・・もういいか。

ただ、実際に著作権法を違反した使われ方をしていることは、大問題です。
どちらかと言えば、こちらに焦点を当てるべき。

「見つかったら捕まるからやらない」という発想の人間をどこまで意識改革できるか。
「見つからなくても、日本の産業のために著作権法違反はしない。」

こんな日本人が多くなるような時代に早くなって欲しいものです。