川口・中3 女子父親刺殺事件

　埼玉県川口市で、中学3年の長女が、父親を刺殺した事件。「刺殺直前に、父が母と弟を殺す夢を見たので殺そうと思った」というこれまでの供述を翻し、「全てが嫌になり、父の後に母と弟も殺し、自分も死のうと思っていた」と話しているという。
　私は、この事件を記事にしなかった(他の記事で触れはしたが)。夢で見て人を、それも、実父を殺すなどということがあり得るのか、という疑問があったからだ。「夢で見て」供述直後に、したり顔で語っていた心理学や精神医学の専門家は、赤面しているのではないか。それにしても、「人に気を使って生きるのに疲れた」だの「全てを無くしたかった」だの、まるで、自転車操業に苦悩する中小企業経営者のようだ。こんな甘ったれガキに育ててしまった親にも責任はあろうが、最近の事件を見ていると、いかに普通の人間の顔をしたキチガイが多いことかと背筋が寒くなる。お前ら、自分は死ぬ気で努力をしたのか。他人のせいにする前に、自分の胸に手を当ててよく考えよ。