SEポートランド

ポートランド、川をわたればSE地区
レンガのアパート、ちいさな家、古着屋とカフェ
人・建物・緑がほどよく混ざる街

プライド・パレードに行ってきましたー

2017-07-05 12:21:25 | 「まちづくり」するひとたち

【いつもかよってる地元スーパー。店員さんたちはみんなノリノリ】


【Trimetも参加。行き先は"Love Conquers Hate"】


先日のイベントでお会いした、ゆみさん+とわちゃんも出る、ということで見にいきました。
(いつも貴重な情報、ありがとうございます)
ぼく初のメジャー・イベント参加でありマス!!

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ダウンタウン行きのバスは、ちょっと遅れてやってきた。
家族づれで、いつもより混雑しているみたい。
しかし、明らかにソレ風のひとは、 10thを越えたあたりから急に増えてきた。このへんから、単身者つまり家族になるまえのライフステージ向け地域だ。クラシックアパートとコンドのあいだにfour seasons(オーガニック・スーパー)があるような地域。

まず最初に衝撃だったのは、紫色のバレー風スカートをはいた人。
   ※あえて生理的性別は記しません。

それ以降も、カラフルな人が来るわ来るわー。バスが橋を渡るころには、車内もきっちり虹色に。
普段はバスに乗らない人たちがほとんどのようで「どのバス停で降りるか」少々迷いながらも、開催地の公園ちかくでほぼ全員下車。なお会場は、わたくしの母校キャンパスの隣です。


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出発まえの各チームをひとしきり見て歩いた。

チーム(1) サングラス+黒づくめのひとたち(※あえて生理的性別は記しません)のマーチング・バンド。大西部カウボーイ的伝統のためか、無表情のまま全力でバスドラにマットを振り下ろす。ただ腹にひびく低音の大音量だけで、この人たちのプライドを高らかに宣言しているみたい。

チーム(2) ゆみさんと、とわちゃんが参加しているチーム。こちらはフラットだが軽やかな16分音符。スペイン語かな?と思って尋ねるとポルトガル語しかも北部(つうことはイナタイ)ブラジルのチームだそう。おなかの大きな女性も参加。パレードのときには、このチーム以外にも、竜のチームも出てた。つまり「どんな人種でも、どの国から来ても」のプライド。


チーム(3) パレード沿道の一角を占める、サングラス+黒づくめの人たち。一見、チーム(1)のように見えるけど、周囲のひとたちから数メートル孤立して陣取っている。どうやら「ソドムがぁぁ」とか言ってるので、カウンター活動らしい。

各チームともに、まずは事前に盛り上がってから、いざパレードに出発ー

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先頭は、ティンバーズ支援で地元では有名なアラスカ航空。まあるくて大きいジャンボ型風船のあとにパレードはつづく。
前半のおおくは企業参加、たいていの地元大手企業は参加してるみたい。
どの会社も、先頭を歩くのは社内カップルとおぼしきラブラブの二人(※)。

これって今日だけのことじゃあなくて、きっと各社の日常にふかく埋め込まれているんだろう。
ちなみに、ぼくの地元スーパーは、みんなカラフルすぎて、だれがどの性別(いろんな意味で)か、もう分からなくなってる。反対に、世界企業のインテル・チームは「どの民族でも、どの国でも」の側面が強いようで、超勤勉そうな家族がヤンゴトなき感を出すように、ふわりふわりと手を振ってパレードしてた。

Vote for ...のプラカードをもち車内にすわる政治家も、背中を真っ赤にしてムチでたたかれながらうれしそうなハードコアMの人もみんなウエルカムだ。
ひみつクラブ的なお店も、名刺を配りながら参加。聴衆は盛り上がりはしないけど排除しない。

中ごろに(あの路面電車の)市役所、警察(性的趣味とは関係なく制服を着ている珍しいチーム)、消防士さん、そして路面電車のTrimetも、あの3人の写真をバスにつけて、それぞれ参加している。

「怒ってるおばあちゃんの会」っていう、ふわふわスカートはいてレース手袋してカントリー風味の社交ダンスおどるチーム。
もしやこれは? と、しばし聴衆にはしる緊張感!!
(だって、ものすごいコンサバですよ見た目は…)
計算されたタイミングで、おばあちゃんたちが「性的な解放をしないことに怒ってる!!」っていうメッセージが出てきてみんな一安心。さすがポートランドのおばあちゃんたち。というかホーソンにやってきた最初のフラワーチルドレンだわ。かっこよすぎるぅ。

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そうか、これを当市を代表するお祭りであるとともに、さまざまな性的傾向のひとたちが公共・企業諸組織の欠かさざる人材になっていることの証左なのか。
民族・人種的に少数なぼくが、ほぼ白人たちだけの街でこれだけリラックスして生活できるのは、彼女ら彼ら、つまり性的マイノリティのひとたちが一緒になって引っ張ってくれていたんだね。ただし、黒人のプレゼンスがまったく無いところも当市風なのかな、かと振り返る。ごく少数の黒人ドラックスターをのぞいて)

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8割がた見たところで、そろそろ休憩しようかと公園のほうに移動。
さきほどのカウンター・チーム(3)って、どうなってるんだろう? と思い立ち、黒っぽくなってる一角を遠巻きにのぞく。
先日のトランプ派 VS 反トランプみたいにヤバイ感じかな? 警察ふえてるかな???

すると、黒づくめたちがマイクつかって力いっぱい罵ってるブースのまん前に、がちりと立ちはだかる痩身・長身のひと(※)。こちらもブーツと黒短パン、ブースとパレード列のちょうどど真ん中に割って入って、ニッコリとわらって罵りをブロックしている。
この状況で笑ってるって、どんだけ肝が太い人なんだろうか。

太陽の下のオッパイも見慣れなかったが、あの場の笑顔のほうがもっと見慣れなかった。



そこで思い出す。大変な現場には、たいていパリッと刈り込んだ短髪の人(※)がいて、情熱的に働いていること。
(少数派だって、誰だってっていう)プライドは、先日の日記に書いたような宗教的な情熱にもまけない力。むしろ先月だって、今日だって、いろんな痛みをともないながら、いろんな憎しみに打ち勝っているということなんだね。














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