SEポートランド

ポートランド、川をわたればSE地区
レンガのアパート、ちいさな家、古着屋とカフェ
人・建物・緑がほどよく混ざる街

理想の駅前をさがして -part3

2017-05-26 17:54:20 | まちなみの由来
BLXカフェからの帰り道、ひとりMAXに乗ってSE43rdのアパートまで戻った。

帰りの電車は、ちょうど学校あがりの時間。
路面電車からバーンサイド・ストリート沿いが見える。とおりの真ん中に路面電車が走っているので、車窓風景は1車線とその向こうの家並みだけ。北米のスケールじゃないね。(僕は楽しいけど、この楽しさに気づく現地の人は少なそうだ?)
その歩道を行き来する子供・親・大人。これって「歩道のバレエ」なんじゃないかな。
高くも安くもなさそうな賃貸住宅、いまのところアメリカ的には十分安い=あんまり値上がりしそうも無い、んだけど。

電車は西に進む。

両手いっぱい食品・牛乳・ジュースをぶら下げた若者3人(西洋人女1、男2)が二駅のって降りていった(※解説)

20代の東洋人女性2人がぼくの席の後ろに乗ってくる。中国語?韓国語?かと思って聞き耳を立てると、モンゴル語かなにか中央アジアの言葉で談笑してる。

次の駅では、小学校3年生ぐらいの目がキラキラした黒人の女の子、お母さん、おばさんの3人連れ。
お母さんは、ぼくが市内で電車おりるまでピンと背筋を伸ばして娘さんの話を聞いている。まったく太ってはいないのだが、おしりが大きい体系のお母さんの背中は、ぼくが乗っている間は一度も背もたれに付かなかった。そして女の子は、そんな凛としたお母さんの目をまっすぐ見つめながら、真っ白な自分の歯について、おおきなハンバーガーについて、学校について…楽しそうに、そして母から期待されているとおりに理論整然と話をする。

100thをはるかに超えたポートランド東の果ては、ロサンゼルスでSojaが描いたような多民族の、付加価値があまり高くなさそうなサービス業or製造業の、そしてきっと新移民の街なみ。
ここまで来ると、月100ドルで乗り放題の路面電車は、いろんな人の生活を運ぶようになって「人にやさしいポートランド」の本領発揮だ。
よく晴れた今日の夕方、ここに住んで電車に乗る人たちは楽しそう。それが何年か何十年かそれが続いて、みんなが気づくころにはSmart Growthが当地に根付くのかもしれない。

そんなことを考えながら、高架橋むきだしのコンクリートの下にあるHollywood駅で電車をおり急な階段をあがって、すし屋とフィットネスクラブだけが入っている駅ビル(=金持ち以外は来るな)のまえでバスに乗り換えた。
ぼくの家族と、優しくて優雅な隣人たちが住む、すてきな街に戻るまで、もう少しの辛抱だ。


※解説
うらぶれた自転車でもなく、もちろん自動車でもなく、路面電車で食品を買いにいく人をはじめてみました! これなら雨の日でも、風の日でも楽しく買い物できるね。ありがとうTrimetのなかのひと。


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2 コメント

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Unknown (ノボ)
2017-05-27 22:50:41
そちらのカフェはBGMは流れているのでしょうか?どんなジャンルの音楽が流れていますか♫ ♩
Unknown (ヤッチー)
2017-05-28 15:18:31
コメントありがとう!
たいていのカフェではロックがながれています。ジャンルはよくわからないけど、白くて文芸的で人力。このまえ記事にかいた大学町のカレッジ・ラジオ局ににてる。
土地柄かなぁ。

しかし、言葉を聞くのに必死で、音はなかなか聞こえません。
もう少し耳と心が落ち着いたら、ライブハウスにいってみます。

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