毎日新聞最終更新 9月2日 20時13分によると
＝「名もなく貧しく美しく」「典子は、今」など、ヒューマニズムあふれる作品で知られる映画監督で脚本家の松山善三（まつやま・ぜんぞう）さんが８月２７日、老衰のため死去した。９１歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は養女明美（あけみ）さん。
神戸市生まれ。岩手医学専門学校中退後の１９４８年、松竹に入社。木下恵介監督の助監督を経て、５４年に脚本家としてデビューした。小林正樹監督の「人間の條件」、成瀬巳喜男監督の「娘・妻・母」、佐藤純弥監督の「人間の証明」などの脚本を手掛けた。
６１年、「名もなく貧しく美しく」で初監督。高峰秀子さんと小林桂樹さん（ともに２０１０年死去）が演じたろうあの夫婦の手話に字幕を付けた演出が好評を博した。同年の毎日映画コンクールでは、同作などで脚本賞を受賞した。８１年、サリドマイド薬害の女性被害者本人が主演した「典子は、今」も話題になった。
私生活では、助監督を務めた「二十四の瞳」で主演した高峰さんと５５年に結婚。おしどり夫婦として知られた。 ＝
僕は監督の作品で一番好きなのはサリドマイド薬害の女性被害者本人が主演した「典子は、今」です。
心からご冥福を御祈りいたします。
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