果てしない空からの光 / Photograph Exhibition 2006
この写真は、私に「写真展を開催しよう」と決意させた作品です。
写真を撮るようになって間もない頃、ふと近所に広がる海辺へと足を運び、
その日本海が見せる、押し迫るような光景に心打たれながらシャッターを切りました。
決意の真意は、その心打たれた光景を私なりの視点で公表したいという単純な発想です。
こういった海辺からの眺めというのは、遥か太古より続く光景であり、
地球創生より続く光景なのかなと感じたりします。
ここから眺める海洋上には人工物なども無い事から、
人間の祖先である方々と、同じ光景を見ているのかなと考えたりします。
「自然に学び、自然に問う」という言葉がありますが、
写真を撮るようになって、色々なものをよく観察する機会が多くなり、
そこで初めてこの言葉の持つ重要さを認識し、深く考えさせられるようになりました。
どんなに観察しようとも、自分が見ている部分は極めて小さい部分なのだという事を
痛感させてくれる自然の奥深さに、表立って主張する事のない絶対的な強大さを感じます。