宇宙の歩き方

The Astrogators' Guide to the Charted Space.

星の隣人たち(5) 接触!ソード・ワールズ人

2017-04-07 | Traveller
「ソード・ワールズにいるのは、オトコと、オトコオンナと、オトコと…」
―― 帝国人の冗句 


(※厳密に言えば「ソード・ワールズ人」という種族は存在しません。言うなれば彼らはソロマニ人のソード・ワールズ族という民族集団ということになりますが、便宜上ここではソード・ワールズ人という用語を使用します)

ソード・ワールズ人の身体的特徴
 帝国で語られるソード・ワールズ人の印象と言えば、筋骨隆々の大男と豊満な美女というのが定番です。もちろん皆が皆そんなわけはなく、ソロマニ人入植者の子孫に過ぎない彼らと帝国人の間にさほど大きな身体的差異はありません。
 初期入植者がだいたい同じ民族集団であり、その後もヴィラニ人を含めて他の人類とあまり交わらなかったソード・ワールズ人は、一定の外見傾向を示します。彼らはたいていコーカソイド(白人)で、目は茶色か暗青色、髪は金色です。男女共通の遺伝的傾向として酒皶(しゅさ。鼻や頬の皮膚が炎症を起こして真っ赤になっているように見える)が挙げられます。

ソード・ワールズ人の食事
 彼らも人類である以上、栄養源として果物、野菜、肉、穀物といったものが全般的に必要です。中でも彼らは蛋白質を好み、焼かれたか燻製された肉類は伝統食として特に愛されています。また、実用主義の彼らにしては興味深いことに、砂糖や加糖食品に全く目がありません。厳しい社会から一時でも現実逃避したいかのごとく、彼らは甘味料を飲み物に加えて甘ったるくし、日々の食事には必ず甘いデザートを付けるのです。
 もう一つ、彼らが祖先から受け継いだビール類の味は、グングニル産の1本数百クレジットもする「ランビック・レッズ(Lambic Reds)」からティソーン企業の大衆向け量産品まで、宙域内でも一級品です。ソード・ワールズ人の男性にとって、ビールは食事の際の唯一の飲料です。

ソード・ワールズ人の言語
 現在の連合公用語「サガマール(Sagamaal)」は、帝国暦-900年代に古アイスランド語を基に作られた「古サガマール(Old Sagamaal)」が変化したものです。古サガマールはヴァイキング期の言葉にそれ以降の新語(航空機など)を含めて時代に対応したもので、文化復興の風潮に乗って北欧地方の人々が母語として使うようになりました。ソード・ワールズの入植第一世代の8割がこの古サガマールを第一言語としていたため、その後も入植者間の公用語として広まり、アングリックは廃れてしまいました。
 そして入植から1500年も経過した今、古サガマールは大きく変化しています。入植者たちの様々な出自を反映してノルウェー語に代表されるゲルマン語派言語やヴィラニ語からの多くの影響や借用語があり、文法は簡略化されました。また、各星系ごとの方言も存在します。
 他では、商人や政府官僚は銀河公用語(ギャラングリック)を理解し、一部の高官はゾダーン語も話せます。

ソード・ワールズ人の名前
 ソード・ワールズ人は古代スカンジナビアの伝統に則って命名を行います。名前の後に父の名から取られた「父称」が付属し、それは本人が男性か女性かで語尾が変化します。例えば、アンスガル・ブラエルソン(Ansgar Braelsson)に息子エマヌエルが生まれた場合、子の名はエマヌエル・アンスガルソン(Emanuel Ansgarsson)となります。
 更に、上流階層(※社会身分度9+)ではその後ろに「家門」が追加される場合もあります。イングリド・ロルフドッティル・レイヴン(Ingrid Rolfsdottir Ravn)は、レイヴン家の令嬢で父はロルフであることがわかります。この家門は主に一夫多妻の家庭において父方の家の血統を表し、それが子に引き継がれていきます。
 基本的に姓まで付けて呼ばれる(記載される)のは公的な場で、私的な場では名前のみで呼び合います。

ソード・ワールズ人の人生
 幼い頃から目上への服従が教育されたソード・ワールズ人は16歳で成人とみなされ、軍国主義的社会ゆえに男性には防衛義務が(民兵などに加入することで)課されます。多くの男性は就職前に鍛錬を兼ねて正規軍に入隊します。男性は社会で責任ある仕事を行い、女性は(危険の少ない)家庭で家事と子育てに専念します(家族経営の商店の手伝い程度は許容されます)。「伝統的役割」に固執しない女性は「男性のように」社会進出していますが、逆に「女の仕事」をする男性というのはこの社会では許されないようです。
 肉体の全盛期は20歳~55歳ぐらいで、その後は衰えていき、寿命は100年ほどです。もちろん周囲の環境が悪ければもっと短くなります。
 彼らは基本的に数世代に渡って同じ土地に住み続け、近隣住民と強い縁故関係を結びます。その友好関係は今の社会身分に左右されないのが特徴で、例えば数々の勲章を得た陸軍士官が幼馴染の下層階層の清掃人と生涯の友情を結び続ける、というのはおかしなことではありません。むしろ、生まれついての身分や現在の地位で交友関係が分断される帝国社会の方が奇異だと感じています。
 彼らにとって、暖炉(husenbrandt)はとても大切なものです。どんなに貧しい集合住宅であっても必ず自宅には暖炉があり、家の女性が火を絶やさず守ります。暖炉は家の中核であり、夫が謙虚に妻の助言を聞いて誓いを立てられる神聖な場です。仕事に疲れた男性は、家に戻って暖炉の前でようやく一息つけるのです。
 ちなみに、ソード・ワールズでは伝統的に一夫多妻でしたが、現代では一夫一婦も広まっています(※設定を繋ぎ合わせると、上流階層に一夫多妻の傾向があるようです。ただ、男性過多の社会なのでGURPS版設定では一妻多夫家庭の存在も示唆されています)。

ソード・ワールズ人と性差
 ソード・ワールズ社会の最も大きな特徴が、男女の性差です。男女同権が確立された帝国(※とはいえ星系自治が大原則なので、伝統文化であれば男女格差は許容されます)では理解し難いことですが、ソード・ワールズは軍国主義的で男性上位の社会です。男性は能動的で積極的、女性は受動的で受容的で、ほとんどの例外なく官公庁や企業や軍の高い身分は男性で占められていて、女性は家庭に入るのが当たり前です。女性の社会進出が認められていないわけではないですが、「男性の」職に就いている女性には「男性的な」態度と振る舞いが求められています。そしてそんな女性ですら結婚や出産を期に職を辞すのが当然とされているので、女性が長く働いて栄達するのは困難となっています(※その「抜け道」として家政婦の雇用などで仕事と家庭の両立も図れますが、必然的に「栄達する女性は富裕層」という図式が出来上がります)。
 この男性上位社会は植民初期に由来があります。その頃、多くの危険を冒す仕事を担った者ほど人々の信頼を集め、人々を指揮する地位に就きました。同時に女性は人口増産の必要性から家庭や菜園などの極力安全な仕事に回され、結果的に男性を上位とする社会が出来上がったのです。
 男性上位の社会は男女の産み分けにも影響しています。初期入植の時点で男性の方が多かった影響もありますが、現在でも女性100に対して男性が114という比率になっています。

ソード・ワールズ人と名誉
 ソード・ワールズ人は誇り高き人々です。彼らは数々の苦難を乗り越えて星々を開拓した先祖を誇りに思い、自己の業績も誇りにします。それが故に彼らは弱者や他種族を見下してしまう傾向もあります。帝国人は前世代の遺産で遊び暮らす怠け者、ダリアン人は欠点を技術で補うしかない平和ボケ種族、夫が妻に操られているアスランは嘲笑の対象ですし、ゾダーンですら内心の秘密を尊重できない「心の盗賊」とみなしています。とはいえ彼らは、自らの誤りを認めて自分たちに敬意を払う者に対しては取り引きに応じ、友人として迎え入れる用意があります。
 彼らにとって、仲間内での評価は最も大事です。今の評判を保ち、より高めようと彼らは常日頃から努力を怠りません。彼らの社会はアスランほどではないにしろ帝国よりは形式張っていて、特に男性は自分に敬意を払わない相手には激しく対応します。そのため、帝国人を含めて他の種族からソード・ワールズ人は癇癪持ちに見られ、逆にソード・ワールズ人の視点では他種族は臆病者に見えます。
 名誉を重んじる姿勢は社会の隅々に渡ります。ソード・ワールズでの名誉毀損罪は非常に重く(逆に適用も厳格です)、特に報道機関は帝国よりも慎重な取材で二重三重に確認を経てから公表を行います。弁護士は殺人事件の弁護の際に、被告がいかに被害者に名誉を傷つけられたかという証拠を持ち出して減刑を嘆願します。冗談ですら、他人を傷付ける可能性があるなら人々の口に上ることはありません。
 決闘は多くの世界で禁止されていますが、些細ないさかいや軽犯罪を解決する手段としての決闘は今も行われています。

ソード・ワールズ人と責任
 帝国での「責任」とは多くは「自己責任」のことですが、ソード・ワールズでは自分の指揮下、そして周囲の人々全てに対する責任のことです。確かに彼らは独裁的ですが、報酬に見合った大きな責任を負っているからこそ支持と賞賛を得られているのです。
 経営者は生命保険の受取先を会社にします。飛行機の設計者は試験飛行の際に必ず操縦士と共に乗り込みます。建築家は自分の設計した建物の最初の入居者となります。ソード・ワールズの物語で最大の「悪」は、ヴァルグル海賊でも帝国の侵略者でもなく、責任逃れをする臆病なソード・ワールズ人です。
 ただし臆病とは安全策を取ることではありません。警官は銃撃戦になることがわかっていれば当然防弾服を着ますし、軍人は補給もなしに無謀な突撃をしたりはしません。彼らにとって臆病とは、仕事を引き受けておきながらその責任から逃げ出すことです。

ソード・ワールズ人と信仰
 ソード・ワールズでは古代テラの北欧神話を基にした、自然崇拝の多神教であるアース信仰(Aesirism)が広く信じられていますが、現実的な無宗教者も多いのが実情です。アース信徒は、最も信仰の篤い旧アース同盟の星系で人口の4割、他の旧ティソーン帝国領やサクノスでは2割弱、その他の星系では5%程度です。しかしそれに反して、グラム、ナルシル、サクノスの上流階層でアース信徒が多いのも事実です。
 信者であるなしに関わらず、アース信仰の道徳的戒律はソード・ワールズ全体の人々の生活に影響を与えています。神殿は「自然の力」が強く働く場所、森林や都市部なら草地を確保して建てられ、1名以上の司祭を中心にして信徒が集う場所となっています。信徒の義務は少なく、礼拝への出席も必須ではありません。その代わり敬虔な信者は、自分が崇める神に倣って技能を身につけようとします。主神オーディンなら〈リーダー〉、豊穣の神フレイヤなら〈牧畜〉、戦いの神トールなら〈白兵戦(棍棒)〉といったようにです。
 しかしアース信仰は負の側面、混沌の神ロキの信者も生み出しました。元々はアース信仰が弾圧されていた500年代に反ティソーン帝国のテロリストが信仰し、やがて何者にも支配されたくない無法者が崇めるようになりました。現在のロキ信仰は秘密結社と化していて、連合当局は彼らへの監視と犯罪行為への対処に追われています。

ソード・ワールズ人の衣服
 帝国には多種多彩な装いがありますが、ソード・ワールズでは軍服が基本となっています。正規軍の軍人は非番でも非常呼集に備えて軍服を着ていますが、人口の多くが軍人なので街中に軍服が溢れることになります。税関の係官や政府官僚、建設作業員といった「制服」が求められる職種でも着ているのは軍服ですし、形式的な場に赴く際の「一張羅」も軍服です。民間人の私服ですら「軍的な装い」であり、シューズよりもブーツの方が一般的です。これは多くの成人男性が退役後も地元の民兵組織に所属することが多いからで、彼らは普段から誇らしげに従軍記章や階級章を着けて歩いています。
 一方女性は、男の仕事に就かない限りは過度に古式ゆかしい、床まで届くような服装をしています。富裕層・上流階層の女性は非実用的な、着用に時間のかかるような服装をして出掛けていますが、これは周囲に使用人がいることを誇示するためのものです。未婚の成人女性は家の資産を強調するような魅惑的な装いを好みますが、結婚後は一転して伝統的な格好に戻ります。

ソード・ワールズ人の暦
 初期入植者の出身国であるOEUが用いていたテラの暦、修正グレゴリオ暦(Revised Gregorian Calendar)(通称:西暦)を今も彼らは使用しています。1年が365日となるのは帝国暦と同じですが、テラの公転周期に合わせて4年に1回(厳密には400年で97回)1日を追加する「閏年」という概念があります。そしてこの修正グレゴリオ歴は、「西暦4000年を閏年としない」ことで3320年間で1日のずれを補正したものです。またこの暦には、1年を28~31日ごとに12分割した「月」という概念があります。
 帝国では毎年001日が全星系共通の祝日(建国記念日)と定められていますが、ソード・ワールズではフレミング・ハンセン中佐(Commander Flemming Hansen)がグラムに最初に降り立った5月5日が同様の祝日(植民記念日)となっています。またアース信仰由来の祝日として、12月21日の「冬至」(もちろんその星の実際の冬至とは異なります)と、信仰の復活を祝う3月8日(※ティソーン帝国が第二統治領に降伏した日)の「賛歌の日」が挙げられます。
 もう一つ彼らにとって重要なのが6月23日の「聖なる日(Sanktans)」で、この日は平日でありながら夜になると賑やかな祭りが各地で行われて人々が集い、花火が打ち上げられ、騒ぎは明け方まで続きます。この祭りは、地元の権力者の人形が焚き火で燃やされる(問題がある場所なら立体映像で代用)ことで最高潮を迎えます。

ソード・ワールズの技術
 ソード・ワールズ人も人類である以上、帝国の装備品を何ら問題なく扱えますし、逆もまた然りです。しかしそれはお互いの装備品に互換性があることを意味しません。帝国の装備品とは全く設計思想が異なるのです。
 ソード・ワールズの装備品は、民生品ですら軍用装備のように無骨で頑丈に作られています。そして最大の違いは、例え辺境でも工具一つで修繕可能なように設計され、工具や部品は全て標準化されていることです。そのため、ソード・ワールズのどんな星でも別の星で製造された装備を直すことができますし、占領下の小さな町工場でも部品を製造することができるのです。これは抵抗戦において大きな助けとなります。

通信技術:TL10
 ソード・ワールズの技術開発は、新技術にすぐに移行するのではなく今ある技術をとことん突き詰める傾向があります。そのため彼らが無線通信からレーザー通信に移行するのに多大な時間がかかりましたし、一度移行した後はレーザー通信機を完璧に追求しました。
 ソード・ワールズ連合軍ではTL10のコムドット(Commdot, 貼付式通信機)が現役で、小隊間や船同士の通信にはより高性能なレーザーが用いられています。より初歩的なTL9以下の通信機を利用する場合、軍では「野戦話術(Field Speak)」が使われます。これは帝国の手信号(hand signals)と同様の省略言語で、少ない単語で的確に応答することで充電寿命を倍以上に延長することができます。
 民間では通信に光ファイバーや無線が使われるのが標準です。現代的基準からすれば「遅い」技術ですが、運用・保守・修理が容易な点が利点として挙げられます。

電子技術:TL11
 手仕事を重んじるソード・ワールズ社会では、コンピュータは自分の手には負えないような複雑な計算(科学や数学、宇宙船の運用など)をするためのもので、個人用の小型コンピュータ(ハンドコム)以上に高性能なものは人気がありません。ましてや、楽をするためにロボットに頼るのは恥ずべきことです(例えそれが危険物の運搬であっても)。よって、学者や商人といった「女々しい」職業ぐらいでしかロボットは利用されません。

エネルギー技術:TL12
 ソード・ワールズでは、中央の巨大な発電所で電力全てを賄うのではなく、小規模発電所が分散して電力を供給するようになっています。これは一箇所への攻撃で電力を喪失しないようにするためです。基本的に核融合や地熱発電が主ですが、星系によっては風力、火力、水力も利用されています。

医療技術:TL9~13
 ソード・ワールズの医学は帝国やダリアンと比べれば進歩しているとはいえません。臓器移植は一般的ではありますが、人工臓器は普及していません。ロボットに対する不信と同様に、自分の体を機械化してまで生き長らえたいという人は少ないのです。
 ただし戦闘用のものとなると話は別で、彼らは「便利な道具」として捉えています。サイバー科学分野の研究は戦闘用に偏っていますが、実際に「改造」を受けた兵士には仲間から哀れみの視線を受けるのが実情です。

輸送技術:TL9~11
 ソード・ワールズの車両は帝国のものより単純かつ堅牢に作られていますが、これは軍用車両の設計が民生品にもそのまま流用されているからです(もちろん街中で反重力戦車が売られているわけではありません)。そして有能な整備士は、有事の際に民間車両を軍事用にすぐに転換させる技量を持っています。
 彼らの祖先が海に生きていたこともあって船舶も(アース信仰の強い世界では特に)一般的ですが、あくまで趣味なのであえて風力や内燃機関といった低技術で動かされています。
 彼らが設計する宇宙船は古の地球連合(Terran Confederation)の様式を模していて、星域内を行き来するためにジャンプ-2を基本としています。内装は実用を重んじているので窮屈かもしれませんが、乗組員は乗員を確実に守るために一般水準の倍の能力を持っているのは珍しくはありません。

武器技術:TL9
 ソード・ワールズ人は伝統的な近接武器を好み、どこの家にも剣や斧や鎚が置かれています(決闘のためとも言います)。もちろん銃器を使わないことはないのですが、彼らは安定性の低いエネルギー武器よりも実弾銃を好みます。ソード・ワールズ製の銃器は誰でも簡単に引き金を引け、信頼性が高く、交換整備が容易に作られています。

ソード・ワールズの通貨
 ソード・ワールズ連合には歴史的経緯から今も統一通貨はなく、各星系(や星系内国家)が独自に貨幣を発行しています。そのため基本的にはジャンプする度に両替が必要となりますが、連合財務省はその手数料を1.5~3%と定めています(場所によってはその2~3倍取られることもありますが)。両替はCクラス以上の宇宙港や大都市ならたいてい可能です。
 連合内で広く流通している通貨としては、グラム・クローネ(krone)、ナルシル・ナイマルク(nymark)、サクノス・マルク(mark)が挙げられます。他にダリアン、ゾダーン、アーデン、268地域星域の有力星系の通貨も一部上流階層で取り引きされています。帝国クレジットも使用可能ですが、帝国への不信感と偏見から額面の95%で扱われるのが常です。

ソード・ワールズ人と超能力
 友好国のゾダーンとの関係もあり、超能力を公的に禁止するようなことはありませんが、少なくともソード・ワールズ人の男性は「男らしくない」という理由で超能力に嫌悪感がありますし、人前で堂々と使うことはありえません。これは彼らの伝承で「千里眼」のような超能力を扱う者が女性ばかりであった、ということに由来します。
 サクノスに超能力研究所があるのは公然の秘密ですが、社会の超能力に対する偏見で活動は抑制的にならざるをえず、それでも星系間対立の影響で他星系に余計に反超能力感情を醸成させてしまっています。


【参考文献】
Journal of the Travellers' Aid Society #18 (Game Designers' Workshop)
GURPS Traveller: Sword Worlds (Steve Jackson Games)
Sword Worlds (Mongoose Publishing)

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