いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

「非正社員改革」を読む・・・大内伸哉著

2019-04-23 15:04:11 | 日記

有名な法学者の大内伸哉先生が
3月25日に出版されました
「非正社員改革」(中央経済社)を読んでみました。
「非正規社員改革」ではなく「非正社員改革」です。

4月から
国の働き方改革が動き出しましたので、
読んでみたところです。

大内先生は
日本の雇用社会から
「非正規」をなくすことは本当にできるのだろうか。
多くの論者に共有されていたのは、
企業が、非正規社員を低い労働条件で利用していることは
不公正で、社会正義に反するという認識だろうと。
そうした「非正社員」をめぐる矛盾や問題を
大内先生は
労使の自治の観点から
この本は書かれています。

いのししの論点とは
違う立場の本として読んでみました。

「非正規社員」の定義から実態や法改正等の変遷。
今後のどうなるのかまで
多面的に書かれた本です。
大内先生は
労使の自治で解決されると述べられていますが
いのししは、現在の日本では
国の介入(法改正)が必要ですが

EU等のものをただ真似た法律では
実効性は乏しいと思われます。
日本の労使の実情に合った政策の模索が必要です。

特に
今後の第4次革命やAI等に対する
共生する
力をどうつけるのかが
格差を克服する課題と思われます。




1編 日本型雇用システムと非正社員

第1章 非正社員とは何か
☆なぜ法律には、非正社員の定義がないのか?
☆日本型雇用システムとは何か?
☆小括

第2章 非正社員の実相
☆非正社員はどの程度いるのか?
☆非正社員はなぜ増えているのか?
☆企業はなぜ非正社員を活用するのか?
☆労働者はなぜ非正社員として働くのか・
☆非自発型正社員の不満
☆日本型雇用システムのもたらす格差
☆小括

第2編 非正規社員をめぐる立法の変遷

第3章私的自治尊重の時代
☆私的自治とは何か?
☆私的自治を制限する立法
☆司法の動向
☆学説の動向
☆小括

第4章 消極的介入の時代
☆格差の社会問題化
☆2007年のパート労働法改正
☆変化の兆し
☆小括

第5章 積極的的介入の時代
☆労働者派遣法の2012年改正
☆労契法2012年改正
☆2018年の法改正
☆否定された私的自治
☆小括

第3編 非正社員を理論的・政策的に考える

第6章採用の自由はどこまで制約してよいのか?
☆日本法の下での採用の自由
☆EUではどうか?
☆比較的考察
☆政策的妥当性
☆小括

第7章法は契約内容にどこまで介入してよいのか?
☆労働条件格差と契約自由
☆労契法20条の効力論
☆同一労働同一賃金とは何だったのか?
☆小括

第4編 真の格差問題とは

第8章消える非正社員
☆格差問題の本質
☆超高齢社会の到来
☆第4次産業革命の到来
☆真の格差是正対策とは何か?
☆小括

終章 ポスト日本型雇用システム時代の格差

このように
多面的に書かれていました。



大内先生は
このような本も書かれています。
(弘文堂)

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「たらの芽」をいただく・・・いわき

2019-04-23 14:53:53 | 家庭菜園

友人から
「たらの芽」をいただきました。

定番の天ぷらになりそうです。


庭の「パセリ」も
1週間もたたないうちに収穫。
「たらの芽」と一緒に天ぷらですね。

日めくりカレンダーから
☆まあ
 ぜいたくな風
     広島県 主婦の方

庭から障子の間を抜け、すうっと風が…
その時の一言でした。

☆知る者は言わず
 言うものは知らず
 
   注意して言いたいですね。

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