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ヴェブレン「企業の理論」

2016-07-19 21:47:04 | 経済統計

ヴェブレンはアメリカの経済学者(1857-1929)で「有閑階級の理論」(1899)が有名ですが、経済学と社会学の中間にある中途半端な著作で、筆者にとってはあまり価値を感じません。こちらの「企業の理論」(1904)が本格的著作にして代表作であると信じています。

企業を、生産活動に従事し技術を利用し生産性を高めていくIndustryと営利追求(つまりは金もうけ)が目的のBusinessに二分しました。前者はトヨタやアップルのような世の中に利便性を与える企業で、後者は欧米の投資銀行やヘッジファンドのような企業のイメージです。一見実業をおこなっているように思えても、社員を安月給で長時間働かせるブラック企業もBusinessでしょう(Businessを悪者にするのは筆者の偏見かもしれませんが)。

技術発展でIndustryの生産性は常に向上し、労働力は余りがちで失業問題につながっていくこと。Businesssは利益追求のために過剰な信用創造(要は回収可能性が確実でない相手にも貸付をおこなうこと)に走りがちなこと。等を中心に景気循環を理論展開しています。

1929年の大恐慌も、1990年代のバブル崩壊も、2008年のリーマンショックもこれにあてはめることが出来ます。マルクス「資本論」(1867)やケインズ「一般理論」(1936)と論点が類似しますが、時代に先んじた秀逸な理論だったのに、これらの著作に比べると知名度はなく、「異端の経済学者」などとレッテルを貼られて入るのが少し残念です。

この頃の著作は数式をいれた説明もなく、文章も無骨で粗削りなところがありますが、それゆえの力強さ・迫力もあります。

原著はこれらのサイトで読むことができます。

https://www.free-ebooks.net/ebook/The-Theory-of-Business-Enterprise

https://archive.org/details/theorybusinesse00veblgoog

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