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【考察】秋田カンビアーレとアンソメット岩手の連携強化策

2010-01-08 22:46:32 | クラブマネジメント
昨年、2009年12月25日東北1部リーグFC秋田カンビアーレと今年から岩手県リーグに参戦するアンソメット岩手八幡平の2チームが提携して選手を強化、「共に早期のJFL入りを目指す」ことを発表しました。この提携の内容は以下の通り新聞発表されています。

連携はチーム統合などを前提とせず、所属選手のレンタル移籍などを通して、互いの戦力充実を図るのが狙い。選手を「貸し借り」できる関係を築き、アンソメットの所属選手を秋田側に提供し、東北社会人1部リーグの公式戦で起用してもらう。アンソメットの丸山富洋監督は「東北リーグの高いレベルを経験できることはプラスになる。うちの選手が秋田カンビアーレのユニホームを着て、グルージャ盛岡と対戦することもあり得る」と期待を込める。アンソメットには現在25~30人が所属。今後、レンタル移籍の人数や契約内容を交渉し、合同合宿なども検討するという。
■FC秋田カンビアーレのメリット
秋田カンビアーレは今季リーグ戦で5勝2分け7敗と苦しみ、8チーム中5位。アンソメットの有力選手は、JFL・関東リーグチーム出身の選手、ブラジル人選手が多数所属しておりレンタル移籍で加われば、戦力補強が容易になるなどの利点がある。
■アンソメット岩手八幡平のメリット
2010年から県リーグに参戦した場合、「飛び級」など特例が認められなければ県リーグ4部でスタート。県1部まで駆け上がり、さらに東北社会人リーグ(1、2部)に昇格するためには最低でも5年以上かかる。競技への意欲を維持し、選手の育成強化の面でも格上の東北1部チームとの「タッグ」は有効だ。

一昨日レポートした「栃木県チームの躍進」にも、岩手県・秋田県のアライアンスと同じ手法が用いられています。栃木SCが、柱谷監督を招へいし本格的にJ2昇格を宣言した2008年、それまでJFLを戦っていた栃木SCのアマチュア契約選手を解雇し、J経験選手を中心とした全員プロ契約選手に切り替えました。この時解雇されたアマチュア契約選手の大半が、ヴェルフェたかはら那須(当時関東リーグ2部)に移籍、ヴェルフェの戦力が一気に強化されました。そして2009年、ヴェルフェは強豪tonan前橋を抑えて関東リーグ2部で優勝、今年から関東リーグ1部に昇格し、栃木ウーヴァFCに続く2年連続での栃木勢のJFL入りを狙います。

昨年、SC相模原も8人の選手がチームを去りました。8人の選手は、SC相模原が目指す目標とするレベルのサッカーに達していなかったかもしれません。しかし多くが20台前半の選手。もし、SC相模原との対戦機会が少ない信頼できるコーチのいるチームと提携することができれば、こうした選手(プロ契約選手を除く)を「レンタル」し、出場機会を与えその成長を促すことができます。私たちサポーターも「成長して帰って来いよ!」とその選手との絆が途だえることもありません。選手育成&クラブの成長の為の「アライアンス=提携」戦略は、うまく機能すればSC相模原だけでなく相模原のサッカークラブのレベル全体を上げていく可能性を秘めている、と言ってよいと思います。

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