バイタルエリアの番人

ＳＣ相模原も、新チームがスタートして約２ヶ月。チーム全体のレベルアップを図りながらも、少しづつ昨年とは違う新しさが見えてきました。その一つに「バイタルエリアの番人」クリスティアーノ・アキオ・イトウの存在があります。バイタルエリアとは、ディフェンスラインの前のエリア。ここで相手にフリーでボールを持たれると、ディフェンスラインの裏に得点につながるボールを出され失点につながるリスクが高くなります。守備の時間帯は下の画像の通り、クリスティアーノ（赤矢印）がバイタルエリアで仁王立ちしています。クリスティアーノはもともとセンターバックの選手ですから高さ＆１対１に強く、その上にボールさばきも巧み。クリスティアーノがここで一旦相手を受け止めて相手の攻撃を遅らせてくれますから、うしろの八田・中川・工藤・奥山らは余裕を持って相手のパスコースを読みチャンスを消すことができます。

バイタルエリアにボールが入ると、下の画像の通りすかさずクリスティアーノと八田が、相手のボールを奪いにかかります。大柄な２人に体を寄せられると、なかなかこのエリアから自由にパスを出すことはできません。昨日、青山学院攻撃陣はバイタルエリアをほとんど有効に使わせてもらえず、無得点で試合を終わりました。

これは後半のＢチームでも一緒。工藤・奥山の前にクリスティアーノが入っていますので、相手はなかなか決定機をつくれません。青山学院は正面はあきらめて、攻撃で上がった天野や木下の裏のスペースにボールを出して、サイドプレーヤーがこのボールに追いついて攻撃の起点を作るケースが目立ちました。

また、クリスティアーノはゴール前に攻め込まれると、ＤＦラインの中に入って得点を防ぎます。下の画像は左サイドからゴール正面に入ってきたクロスを大将が、ヘッドでクリアした瞬間。赤矢印のクリスティアーノもゴール前で相手の右サイド（ファーサイド）からの攻撃をケアしています。

今週末の湘南・町田とのトレーニングマッチでどのくらい通用するのか、非常に楽しみにしていましたが、最終テストということなのか、湘南戦は非公開になってしまいました。いずれにしてもこの２試合でいい結果を出し、自信を深めて開幕を迎えたいところです。

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