壊れやすい「縁」だからこそ

「お～ぉい、やりたぁ～」ＳＣ相模原 VS 六浦ＦＣ戦（３月１４日＠馬入ふれあい公園）のハーフタイム。フィールドでウォーミングアップする鎗田選手に話しかける青年。気付かないのか、照れているのか、反応しない鎗田選手。応援団長が見かねて「鎗田！鎗田！」と鎗田コール。ようやく気がついた鎗田選手。その眼の先には、第一試合日本工学院Ｆマリノス戦で破れた横浜猛蹴の米山選手や飯田選手の姿がありました。

ＳＣ相模原 VS 六浦ＦＣの熱戦が終わり、双方相手ベンチやサポーターへの挨拶が終わったあと、六浦ＦＣのＣＢ松永選手が、鎗田選手のところに駆け寄りました。また照れる鎗田選手。松永選手は悔しい敗戦を一瞬忘れて鎗田選手に笑顔で応対していました。

言うまでもなく、当ブログでも２月８日ご紹介したとおり、上の写真の横浜猛蹴・六浦ＦＣ・ＳＣ相模原の主力選手はみな神奈川大学サッカー部の元チームメイトです。しかも鎗田選手は、卒業してすぐ長野パルセイロに入団したので、２年ぶりの神奈川県でのプレー。米山選手・飯田選手・松永選手も皆久し振りだったのでしょう。声をかけられた鎗田選手の恥ずかしそうな光景が逆に微笑ましく見えました。

大学時代、一緒に遊んだ友達。部活動・サークル活動で一緒に汗を流した友達。卒業してしまえば皆、それぞれ異なった道を歩んでいき、家庭を持ち、子どもができ、考え方・価値観もどんどん変わっていってしまうので、大学で一緒にサッカーをした「縁」も時とともに風化していってしまいます。しかし壊れやすい「縁」だからこそ、それを大事にしている人ほど人生は豊かです。「お～ぉい、やりたぁ～」と友を呼ぶ声に思わず耳を奪われ、すこし心が温かくなった方は、私だけではなかったはずです。

＊本日、ＳＣ相模原オフィシャルブログで、当ブログをご紹介いただきました。本当に感激です。拙筆で恐縮ですがこれからもＳＣ相模原の魅力を発信していきたい所存ですので今後ともよろしくお願いいたします。隼人選手、本当にありがとうございました。
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