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駿河国・蹴球動乱

2010-01-24 15:10:26 | ライバル達の咆哮
日本の経済・文化は、その長い歴史によって地域性が形成されてきました。そのため、今の経済・文化活動を、江戸時代までの旧国名単位で見た方が解り易い時があります。相模原市と町田市が、隣接していながら経済・文化地域として合い入れない風土が残っているのは、境川が「相模国と武蔵国の境にある川」であったために、江戸の昔から別々の経済・文化地域として発展してきたことが大きな要因の一つであると思います。

静岡県は、江戸時代までの「遠江国」「駿河国」「伊豆国」の3つの国が合併してできた県です。そのため静岡県のJリーグクラブは「遠江国=ジュビロ磐田」「駿河国=清水エスパルス」と、旧2国に一つづつ生まれ成長してきました。
そして昨日、「駿河国」内でクラブ勢力図を大きく変える発表がありました。東海リーグ1部「静岡FC」と静岡県リーグ1部6位「藤枝MYFC」の合併です。両チームとも同じ駿河国をホームタウンにするチームです。これにより、清水エスパルスに次ぐ駿河国第二クラブの地位は静岡FCから藤枝MYFCに変わります。

新藤枝MYFCの社長のブログのなどから、今回の動乱は、以下のような背景があったことと推測されます。
①静岡市は、横浜市のように2つのJ1・J2クラブが共存できるだけの財政や経済力を残念ながら持っておらず、静岡FCがこのまま静岡市をホームタウンにしていても将来展望が描けませんでした。それで2~3年まえから静岡FCは、藤枝市へのホームタウン移動も念頭においた運営を続けていました。
②静岡FCは2002年から昨年まで、東海リーグの強豪として何度となくJFL入りを試みましたが毎年惜しくも昇格することができませんでした。さらに今年東海リーグは、矢崎・浜松大に加え、FC刈谷・FC鈴鹿ランポーレと強豪チームが加わり、地域リーグ決勝大会進出のハードルが、さらに高くなりました。昨年東海リーグ4位の静岡FCとしては、この強豪リーグを勝ち抜くには、藤枝MYFCとの合併によるチーム力UPが最善の策と考えたものと思われます。

藤枝MYFCが、正式に東海リーグ1部に登録されるかは、今後東海サッカー協会の承認を経なければなりません。ただ静岡FCが消滅した、とするならば、東海サッカー協会は、藤枝MYFCの1部登録を認めないでしょう。静岡FCは藤枝MYFCと合併し新しい駿河第二のクラブとして、生まれ変わったのです。新藤枝MYFC経営陣には、長年培った静岡FCの人的資産・支援の輪・歴史を十分尊重した上で新クラブの将来図を、描いて欲しいと思います。

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