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岡田武史監督の致命的な欠陥

2010-01-10 02:37:13 | クラブマネジメント
今年は、ワールドカップイヤー。6月から南アフリカで熱い戦いが繰り広げられます。日本代表も「BEST4進出」を目標に掲げ、まずはグループリーグでカメルーン・オランダ・デンマークと対戦します。すでに、さまざまなメディアで戦力分析が進んでおり、日本が勝利する確率は?など、開催が近づくにつれますます盛んになっていくと思います。ただその中で、あまり語られないのが「監督力」の優越。サッカーは、野球と異なり「監督力」がチーム基盤の要と言ってもよく、故に勝てなかったチームが、監督が変わると連勝し出したりすることがよくあります。特に短期決戦であるW杯においては、長いシーズンを戦うチームよりも、より「監督力」で勝敗が決する比率が高まります。

前回ドイツワールドカップ、日本代表の命運を決めた初戦のオーストラリア戦。後半34分、ジーコ監督は柳沢に変えて小野投入しました。「2点目を決めて来い」と小野に前線へ出るよう指示、中田英もトップ下へ上がったことで、中盤の底は空白となりました。もう語るまでもない後半35分からのオーストラリアの逆転劇は「監督力」により引き起こされたものです。2002年日韓ワールドカップも、賛否はありますが、トルシエの「監督力」で若い「1979年生まれの黄金世代」のレベルアップを図り積極的にヨーロッパチームへの選手移籍を進め、代表チーム全体のレベルアップに成功したと言ってよいと思います。そこで今回の日本が属するグループEのチームの監督4人の経歴を上に並べて見ました。皆さん何かお気づきの点はありますか?どの監督が優れているのでしょうか。

この表で分かる通り、岡田監督の致命的な欠陥は、「サッカー最高のレベルを保ち続けているヨーロッパでの監督経験・選手経験がない。」事です。岡田監督は、日本人監督の中では、非常にすぐれた監督である事は間違いありません。しかし、ワールドカップで戦う相手は世界です。ヨーロッパサッカーなのです。
日本のグループリーグの対戦国は、全てヨーロッパ各国のリーグで実績を上げてきた監督ばかり。カメルーンの選手にしてもヨーロッパでプレーしている選手が多いのです。また日本代表でも、選手はヨーロッパでプレーしている選手が、たくさん代表に招集されています。しかしそうしたヨーロッパで経験している選手を岡田監督は活かしきっているでしょうか。「選手は最高のサッカーを毎日ヨーロッパで経験し、監督はヨーロッパで指揮を取った事がない」という、スキルの逆転現象が起きていないでしょうか。セリエAの森本選手は、はっきりと「代表のサッカーは自分には合わない」と公言しています。

オシムは、ここを一昨年から指摘していました。「代表の方で問題があるとしても、選手はよくやっている」と。ジーコはドイツW杯後、ヨーロッパクラブの監督経験を積むことで自らの「監督力」を磨き続けています。トルシエもインタビューでこう指摘しています。「日本人の監督は日本での経験しかない。外国での経験がない。そこで差が出てきてしまう。8割方はいいけれど、残りの2割で差が出てくる。岡田監督には外国でチームを指揮してきた経験がない。」
これは、岡田監督個人の問題ではなく、日本サッカーの指導者育成システムそのものに「ヨーロッパでのコーチ経験」という視点が欠落しているところに問題があります。選手がヨーロッパのチームでプレーすることを切望するのに、指導者としての道を歩む人材が、なぜヨーロッパでの指導を切望しないのでしょうか。日本が世界のベスト4になる為に、解決しなければならない課題は、まず「監督自身」にあると思います。

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