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イレル=エルランジェ「曼華鏡の旅」──扉のページ


L.B.

偉大なる
精神に
謹んで
これらのページを捧げる。

I.H.-E.


扉のページ

このページへ著者はいつの日にか
自分の意図

後日付加されるはずの
挿絵
との上に投影したいと思う

これは小説ではなく
性格の研究などではさらさらなく
ただわれわれはいくつかの「しるし」を把捉し定着させようと熱心に試みたにすぎない。
登場人物は、
(紹介しておく必要があろう)
ジョエル・ジョーズ:ときには見者、ときには盲人である高等(ほんのちょっぴりだが)人種

グラース:優雅(当然のことながら) 

ヴェラ:官能。荒々しい快楽の完璧な形態

見かけは正反対ながら、グラースとヴェラとは──本質的に──近親者である
あるいは同一人物の二つの顔といったほうがいいかもしれない
ヴェラは「実在」を職掌とする
グラースは「真実」を職掌とする
一方より他方が優勢になるとすれば、それは一方が他方を害することによってであり、それはとりもなおさず人類を危殆に瀕せしめるものでもある。
「不可知なるもの」の二重の現出
たとえば、
「時間」と「永遠」と
神の「必然」と人間の「自由」と
おそらくこういったことも別の局面ではいっそうよく理解できるであろう

ジリーについていえば、彼はわれわれの見るところ
「地の塩」である。
正確を期すならば、すなわち「忠実な召使」である
           
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