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ワイルド「スフィンクス」

                  友誼と欽仰と以てマルセル・シュオブにささぐ


わが室の小ぐらい隅に、沈黙の世にも美しいスフィンクス、わが空想の想(カンガ)へるよりも長い間、移りゆく幽暗のなかで儂(ワシ)を見詰めた。

犯しがたく不動にして、スフィンクスは立上らない、動かない、銀いろの月光も彼女(カレ)にとつては何んでもない、また眩暉(メクル)めく日光とても何んでもない。

灰白(ハイジロ)は紅(アケ)と変(ナ)り、空気中を月光の波が盈虚する、だが曙とともに彼女(カレ)はゆかない、夜の間をここに居る。

昧爽は昧爽を追ひ、夜々(ヨルヨル)は老いてきた、この畸異なる猫は、そのあひだ、恒(ツネ)に恒に、黄金のふちをとつたる繻子の眼(マナコ)で、支那製の筵(マット)の上に横臥する。

筵(マット)の上に横臥する、横目に視る、朽葉いろの咽(ノド)の上で柔かな絹のやうな和毛(ニコゲ)がそよぐ、さてはピンと立った双の耳に漣(サザナミ)する。

こちらへこい、睡さうでさても彫像のやうな、可憐の家隷(ケライ)よ。こちらへこい、美妙なる怪奇なるものよ。半ばは女人で、さても半ばは動物なるものよ。

こちらへこい、さても可憐な、もの懶げなるスフィンクスよ。わが膝に頭をおけ。御身の咽を打たせてくれ、山猫のやうな斑(マダラ)の躯を見せてくれ。

曲つてゐる黄色い象牙の爪に触らせてくれ、天鵞絨の重くるしい足をめぐつてとぐろ巻く、怪物めいたハジ蛇の尾を握らせてくれ。



二十ばかりの夏が、豪奢なる秋の揃の衣(キヌ)のため、その緑色を投げすてたのを漸(ヤ)つと見た間に、御身の世紀は千歳の懶(モノウ)い世紀だ。

なれど御身は大沙岩の方尖碑(オベリスク)の上にかゝれし古埃及象形文字(ヒエログリフ)を読み得よう、御身は見毒蛇(バシリスク)とも談りあうたし、翼鷲馬(ヒッポグリフ)をも見たことがある。

ああイシス、オシリスに跪坐(ヒザマ)づいたるとき、その傍(ソバ)に彳んで居つたるか、聴かせてくれい。また、埃及女王がアントニオのため、その聯合を解いたのを見てをつたるか、

また巨(オホ)いなる総督が鹹海(シホウミ)から鹹(シホハ)ゆい鮪をひきあげてゐるのを見て、女王が宝玉淆りの美酒に酔ひ痴れ、畏怖を装ひその頭を垂れたところを見てをつたるか。

また御身は葬龕(ミヅシ)の上の色白いアドニスに接吻けるキプロスの女神を見てをつたか。ヘリオポリスの守護神(マモリガミ)アメナルクに伴(ツ)いてをつたか。

また御身はトオトと話を交したか、月形の角を冠つたイオが泣くのをきいてゐたるか。楔形のピラミッドの下(モト)に睡つてゐる色彩られた諸王を知るや。



人間が坐つて沈むクッションのやうな、大きな黒繻子の眼(マナコ)をあげい。わが足もとにじゃれて来い、空想めけるスフィンクスよ、御身が追憶(オモヒデ)をみな歌へ。

聖児(ミコ)とともに流離(サスラ)うた猶太乙女を歌うてくれ、どうやつて沙漠の中をあの人達を東道(ミチビ)いたのか、どんな風に、御身のかげであの人達は睡つたのか。

あの薫(カン)ばしい緑いろの宵(ユフベ)をうたへ、そのとき御身は岸辺に臥してゐて、ハドリアヌス帝の黄金(キン)に装ふ舸(コブネ)から、アンティノウスの笑ひ声をきいたのだ、

また、流れを汲んで渇を医(イヤ)し、欲に飢ゑた熱い眼いろで、柘榴のやうな口をした、あの稀なる若い奴隷の象牙の躯を見つめてゐた。

双形の牡牛のつながれてゐる迷宮(ラビリンス)を歌うてくれ。御身が神殿の花崗岩の柱脚すぎてカサコソと歩いてゐたあの夜のことを歌うてくれ、

その時、紫いろの通廊から、啼いてゐる緋色の聖鷺(イビス)が怕れて遁げ、畏ろしい露が哀哭(カナシ)んでゐる狼毒(マンドラゴラ)から滴り落ち、

遅鈍なる大鰐は水槽の中でねばりこい涙を零し、その耳から宝玉を千裂(チギ)りとつて、ニル川の中によろめきかへり、

御身が爪で僧だちの蛇をつかめば、甲だかい讃美歌で僧侶だちは御身を呪うたが、御身は戦慄(ワナナ)く棕櫚のかげで煩悩を満たさうとて、それを持つて行んで了つた。



御身の恋人は誰れ誰れぞ。沙塵の中で御身を争うて相摸(スマ)うた人は誰であるか。御身が楽欲(ゲウヨク)の小舸(コブネ)はどれか。日に日に、どんな情人(オモヒモノ)を持つてゐたるか。

大きな蜥蜴が来て蘆茂る堤の上で御身の前に蹲つたか。大きな金属の横腹の怪物グリフォンは 踏み荒された臥蓐(フシド)の中で御身に跳び掛つたのか。

怪物めいた河馬(ヒポポタマス)は霧の中で御身ににじり寄つたのか。黄金鱗(キンリン)の竜(ドラゴン)らは、御身が傍(ソバ)を通りすがると、情欲に身蜿(ミモダ)えたか。

御身の子宮から新らしい不可思議を産ませうために、煉瓦で築いたリキヤの奥津城から、怕ろしい頭、怕ろしい火焔もつ、いかな忌はしい怪獣(キマイラ)が来たるか。



さては御身は、世にも恥かしい秘密の要求をしたことがあるか、御身は自分の家居に急がしたのか、奇異(アヤシ)い水晶の胸をした、琥珀の水沫(ミナワ)にとり巻かれた海女妖(ネレイド)を。

また、巨大海獣(レヴィアタン)や古代河馬(ベヘモト)の報知(シラセ)を聞かむとて、褐色(カチイロ)の肌のシドンの娘に呼びかけながら、水沫(ミナワ)のなかを歩いたるか。

また、日が沈むと、磨き上げた黒玉(コクギョク)のやうな体をした色黒いエチオピヤ女と逢ふために、覇王樹(サボテン)の一杯繁つた傾斜面(スロウプ)を攀(ノボ)つたか。

あるは陶製の軽舸(コブネ)が、夕薄暮(クレガタ)に、灰色のニル川の低地に沈んだ時、また蝙蝠が羽ばたきながら、神殿の三条の縦筋絵様(グリフ)のめぐりを翔(ト)んだ時、

沙洲のへりに忍びより、森閑たる湖上を泳ぎわたつて穹窿ふかく忍び入り、かのピラミッドをば御身の妓楼(ルパナア)となしたるか、

彩色して布を巻いた屍骸(シカバネ)が、黒い石棺から、めいめいに起ち上るまで。また、御身は臥床(フシド)の中に象牙の角の妖獣(トラゲラフォス)を誘惑したのか。

さてはヘブライ人(ビト)を殃(ワザハ)ひし、腰の辺(アタリ)に酒をはねかけられた事のある蝿の神に恋したのか。また色青い緑柱石の眼あるパシュトをば愛してゐたるか。

あるはアシュタロトの鳩よりももつと多情な、かのチルス産土(ウブスナ)の青年神を、またアッシリヤの神を恋したか、

その神は、鷹の面の頭(カシラ)の上に、透明の滑石に似てをる奇異なる翼を打ちひろげ、銀と朱(アケ)とに彩られて、オレイカルクの錫杖を胸につけてゐる。

さては大アピスその車から跳び下り、蜜のやうに甘い蜜のやうな色あひの、大輪の睡蓮の花を御身の足下(アシモト)においたるか。

御身の微笑はまことに微妙な秘密である。さらば御身は何人も恋しはしなんだのであるか。いや、私は知つてゐる、大アムモンは御身が情人にして、かれは御身とニルの川辺でとも臥(ネ)をした。

河馬は粘土(ヘナツチ)のなかでホーと鳴く、その時河馬たちは、かれがシリヤの楓子香を薫(クユ)らせて、甘松香と百里香とを身に塗つてやつてくるのを見てをつた。

かれは来た、堤づたひに、銀白の帆のたけ高き橈船(カイブネ)のやうに。闊歩した、美々しく甲(ヨロ)ひ、水を渉れば、水は沈んだ。

闊歩した、砂漠の沙をかち渉り、御身が臥してゐた谷間に到達(イタリツ)いた。日の昧爽(ヨアケ)までまつてゐて、それから御身の黒い胸に手を触れた。

御身は火焔の口でかれに接吻けた、角ある神を己(オノ)が持ちものとしてしまつた。御身は神の玉座の上で、神のうしろに彳んでゐた。秘密の名でかれを呼ばうた。

その耳の穴の中に世に奇怪なる神託をささやいた。山羊の血と牡犢の血とにて奇怪なる奇蹟を教へこんだ。

白きアムモンは御身が情人(オモヒモノ)であつた。御身が房(ヘヤ)は湯気ののぼり立つニル川であつた。古拙なゆがめる微笑(ホホエミ)にて、かれが情慾の去来をば凝(ジ)つと観てゐた。



シリヤの油で、かれの貌(カホ)はかゞやいてゐた。昼間(チウカン)の天幕のやうに広々と拡がつた大理石の手や足は月を青ざめさせ、白日(マヒル)にもつと宏大な光をあたへた。

長髪は九腕尺(キュビト)の長さがあつて、かの黄な宝玉のやうな色をしてゐた、賤賈(シャウニン)が長袍のへりに匿してクルディスタンからもたらした宝玉である。

かれの顔は新しぼりの葡萄酒の桶にある葡萄の液のやうである。海洋もかれの眼の完全な空色を、さらなる青玉(サファイア)色に変(ス)る事は出来なんだ。

柔かい厚い咽(ノンド)は乳白で、青い斑理(シマメ)がとほつてゐた。異様な真珠は露が凝結したやうに、垂れさがつた絹の上に縫取りにしてあつた。

斑岩や真珠の柱脚を踏んで立った姿は、煌々と輝いて見ることすらかなはぬ。その象牙の胸の上には驚くべき大洋の緑柱玉が光つてゐたからだ、

神秘の月光にかゞやいてゐたかの宝玉これ、コルキス巌窟の潜水夫が、黒ずんだ波の下で目付け出し、コルキスの女巫(ミコ)のもとにもたらしたものである。

黄金(キン)を塗(マブ)した両桅船(ガリオット)の前を、葡萄の葉を巻いた裸身(ハダカミ)の秘法修僧(コリュバス)が走つてゆく、象軍の幾列(イクツラ)は巨体をゆすり、二輪馬車を牽くために跪づいた、

孔雀扇(セン)がいくつも首肯(ウナヅ)いてゐる隙間(アヒダ)、花崗岩を鋪き詰めた道筋を騎り下るときには、真黒なヌビヤ人(ビト)の幾列(ツラ)がかれの舁床をかついで来た。

賤賈(アキンド)らは彩色した船にのせてシドンから凍石(スティアタイト)をもつて来た。唇に触れた一番粗製の杯(サカヅキ)とても貴橄欖石(クリソライト)にて造られたものであつた。

賤賈らは、貴つとい衣(キヌ)の入つた杉の函を、綱で結へてもつて来た。その鹵簿はメムフィスの首長らが肩にかついだ。若き王らはその客となることを喜んだ。

剃髪の一千人の番僧らは、日夜アムモンの聖壇に額づいた。アムモンの彫刻なせる館には一千の灯火、光の波を揺がせたり──然も今は、

汚はしい蛇、斑点(マダラ)の毒蛇は雑蛇(コヘビ)をつれて、石から石へとのたくつてゐる、館は頽(クヅ)れ落ち、薔薇色の大理石(ナメイシ)の大きな一本石の碑は倒れたから。

野の驢(ロバ)や足迅き豺(サイ)は来て、朽ち果てた門内に蹲(ウヅク)まり、縦溝を彫つたる鐸胴の仆れたるあはひから、野の半獣神(サテュロス)は己が友神をよびかける。

材の頂上(ウヘ)にはホルスの青面の猿が坐つてベラベラとしやべつてゐる、無花果の樹は柱廊(ペリスタイル)の列柱をつんざいて生えてゐる。



神は毀(コボ)たれて諸処に散在してゐる。風吹く沙地の中ふかく匿れて、その巨大な花崗石の手が尚も力なく絶望して握つてゐるのが見られた。

堂々たる黒人の隊商は絹の肩掛を身にまとひ、多勢彷徨して沙漠を渉り、なん人(ピト)も跨(マタ)ぐ事叶はぬ生首の前に恐れ慄いて立ち停まつた。

御身が股肱の騎士であつた、かの神のタイタンめける筋肉をよく見むとて、髪長き大勢のベドーウィン族は黄の縞の被外衣(バーヌース)をまくりあげた。



行いて、曠野に神の体の砕片(キレハシ)を索めて来い、夕暮の露にそれを洗へ、その砕片で御身が切断(キラ)れし情人(オモヒモノ)をば新たに造れ。

行いて、それらの独り捨てられし処を求めて、毀(コボ)たれたる片々より傷ついた情人をば造りなせ。感官なき石中に心狂へる情熱をば眼醒ませい。

シリヤの讃歌で、かれが遅鈍の耳を医(イヤ)してやれい、かれは御身の身肉に恋したのである、ああ、懇切であれ、かれが髪には甘松香をそそぎ、手と足には柔かい亜麻布を巻け。

その頭に像(カタチ)ある古貨(コセン)の環をめぐらせよ、かの青ざめた唇を真赤い果物で染めてやれい、萎(シハダ)める臀部(イシキ)のために綺羅を織れ、不毛の腰部(コシ)のためには綺羅を織れ。



埃及に去れ。畏怖する勿れ。昔者(ムカシハ)、一柱の神のみ亡びたるのみ、一柱の神のみ武辺の槍もてその脇腹を刺されしのみ。

しかし、かの御身の恋人らは亡びはせぬ。尚も百腕尺の楼門にたちそひて、犬顔のアヌビス、御身が頭のため睡蓮を手にして粛然と枯坐してあるなり。

尚(マ)だ、斑岩の椅子から、窶れ果てたメムノンは、瞼せぬ眼を空寞の地に怒らして、黄色の朝な朝な御身を呼ばう。

毀たれし角あるニルスは黒い軟泥のベッドの中に臥してゐて、御身が来るまでは、凋んだ穀物の上にその水を拡げぬであらう。

私は知つてゐる、御身の恋人らは亡びはせぬ。恋人らは起ち上つて御身の声を聴くであらう、鐃鈸(ネウバチ)をうち鳴らし歓喜して走り来つてその口に接吻(クチヅ)けよう。されば、

御身の大商船に翼をひろげよ。黒檀の車には馬をつなげ。ニル川にたちかへれ。若し又、死したる神々の身の上を気疫(キヤ)むとならば

青銅の色なせる大野をわたつて、徘徊する獅子王の足あとを追へ、手を延べて鬣をとつて拉き、御身が情人とこれをなせよ。

草の上に、かれとそひ臥して 白き歯をばかれが咽(ノド)にうがて、その死にゆく声を聴かば、御身が長き絢爛たる黄銅の横腹を鞭打て、

虎を御身の友とせよ、虎の琥珀の横腹には黒い斑点がある、勝ち誇つてその金色(コンジキ)の背にうち騎り、テエベの門をくぐれ、

虎を愛の戯言(ザレゴト)もて玩び、ふり向いて唸り咬まば、碧玉の爪をうがて、瑪瑙の胸もつてこれをかつきと押し潰せ。



なに故にとどまるか。こゝをたち去れい。私は御身の不愛想な態度に倦(ア)いた、不動(ウゴカ)ざる凝視に倦いた、睡たげなる華麗に倦いた。

御身の怕ろしい重い吐息でラムプの光が揺れゆれてゐる、わが額に夜と死との濡れたる畏しい露を感じる。

御身の眼(マナコ)は澱んだ湖の中に震へる空想めける月光のやうである、御身の舌は空想めいた調べにあはせて踊る猩々緋の蛇のやうだ、

御身の脈搏は毒々しい曲節(メロディー)をなし、黒き咽はサラセン風の掛氈(カケカモ)に炬火あるいは燃える石炭にて開けられた穴のやうだ。  

たちされい、硫黄色の星は西方の門辺を過ぎて怱(イソ)いでゐる。去れ、さもないと、かの星の黙々たる銀の車に攀(ノボ)るには晩(オソ)すぎることであらう。

見よ、曙は黄金(キン)を塗(マブ)した錶(トケイ)のある灰白の塔の周りに震へてゐる、雨は金剛石の窓玻璃を流れ下り、青ざめた白日を涙に曇らす。

地獄から来た許りの、蛇の髪ちぢらしたいかな復讐神(フューリー)が、異様な汚らしい身振をして、罌粟に眠る女王のもとから忍びいで、御身をば学匠の密房へと東道(ミチビ)いたるか。

歌なく言葉なき、いかな罪の妖恠(アヤカシ)が、夜の帳を這ひきたりて、煌々と燃え立つわが小蝋燭を見、扉をたたき、御身の入るをゆるしたのか。

私よりも更に呪はれ、私よりも癩病のためもつと真白い人はゐないのか。御身が渇を医(イヤ)さむとこゝに来るほどアバナ川やファルファル川は涸れてゐるのか。

ここを去れい、厭はしい不可思議なるものよ。ここを去れい、忌はしい獣(ケダモノ)よ。御身はわが凡百の畜生の官能を呼び醒まし、なりたくもないものにこの私をする。

御身は、わが信条を不毛なる佯(イツハリ)にしてしまふ、肉欲生活の汚らしい夢をば眼醒ます、血に染む匕首を手にするアティスは私といふ人間よりはもつとよい人間であつたのである。

兇悪のスフィンクスよ、スフィンクスよ。蘆茂る三途の川(スティクス)のほとり、老カロンは橈(カイ)に身を凭れつつも、己(オノ)が渡江賃銭(ワタシチン)を待つてゐる。前(サキ)にゆけい、われをば措いて、わが磔刑像のもとに居らしめよ、

その像の青ざめた重負(オモニ)は苦悩になやみ、疲憊の眼に世界を見張り、亡びゆく霊魂(ミタマ)ごとに哭き、空しくあまたの霊魂のために哭(コク)す。



(日夏耿之介訳、一部加筆訂正)
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