イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

4月22日・ルッカワイン街道を歩く

2007-04-23 05:42:47 | 料理学院
4月22日(日曜)

昨日を課外見学の日にして生徒さんをパルマのチーズ工場とモデナのバルサミコ酢醸造所に案内したので、今日は振替休日。毎週第三土曜・日曜に立つルッカの骨董市に行く人、ピサに出かける人、そしてイタリア語もできないしバスにも電車にも乗ったことがない(イタリアにおける箱入り娘状態)のにフィレンツェに1人で行くという人。「だって、他の人はもう2回くらい行ったので飽きたって言うんですもん」。日曜日のこととてフィレンツェに行くバスも間引き運転、第一ルッカとここを結ぶ路線が日曜祭日はないので、フィレンツェ行きのバスと列車の時間、ルッカ市内からここの近くまでのバスの乗り方を教えるが、夕方に元気な顔を見るまではちょっと心配だった。
私は午前中仕事の後、天気もいいので‐もっともここ10日以上、天気の悪い日などないのだが‐ルッカ市内とは反対側、学舎の北側にある丘陵地帯にお散歩。川沿いの道を東にとり、途中で北に折れてジャンルーカ先生の友達の経営するアグリツーリズモ Podere di Rosa、サイラス君の宿泊先のレストラン兼宿屋 Vigna Ilaria、先日見学した農園 Fattoria di S.Martino、丘のてっぺんに見える、たぶんルッカでも最高級の農園兼邸宅兼B&BのTenuta Maria Teresaの前を通る。この道はルッカのワイン街道とも呼ばれており、途中で2つに分かれるが、ワイナリー&農園の集中するルッカ北部の丘陵地帯をだいたい制覇できる道である。もちろん日曜だし予約も入れていないので見学はできないが、道の両側に広がるブドウ畑やオリーブ畑、それにルッカ市内や反対側の村のパノラマを眺めるだけで十分楽しい。Maria Teresaの手前で道はまた2つに分かれ、まっすぐ行けばイレーネの結婚式が行われるPieve di S.Stefano教会と、こんどの火曜日に見学予定のFattoria dei Forci農園、左に折れれば先日PasquettaのピクニックをやったChiesa di S.Maria di Carignanoに出る……よしよし大分地理がわかってきたと納得したので、おとなしく左折して教会前を通り、宿舎のホテルまであとは下り坂の1本道。所要時間、ゆっくりめに歩いて分岐路のたびに地図を広げて確認して、アスパラガスがあればしつこく根元をのぞきこんで、写真もとりまくってしめて2時間。きのう献血をすませたばかりの人間にしては、なかなかいい運動量では。

夜、明日の調理講習の講師であるレナータ先生がヴェネト州のトレヴィーゾから、月曜日から金曜日まで5日間だけ参加するナオコさんが在住地のスイスから、それぞれご到着。レナータ先生はもと看護婦で、以前ヴェネツィアのロベルタ先生の教室で助手や講師をパートタイムで担当していたが、今は病院のほうはやめてフルタイムの料理講師。北はロンバルディア州から南はプーリア州まで、まさにイタリアを股にかけて活躍している感じだが、今回もプーリアでの講習の帰りに寄ったのだそうだ。今回大先生のロベルタ先生は体調が悪くて来られないので、明日はレナータ先生にヴェネツィア料理をいろいろと習います。

23日目の夕食:
Penne al pomodoro ペンネのトマトソース(ジャンルーカ先生作)
Pecorino fresco ペコリーノチーズ(先日ペコリーノ&リコッタ造りを見学した時に買ってきたもの)
Torta di carciofi e bietola アーティチョークとビエトラのタルト
Sformatino di pecorino e pere ペコリーノチーズのプディング、洋梨のピューレ添え
Lasagnette di farina di ceci ひよこ豆のクレープで焼いたラザニア(以上3点、金曜日のパオロ先生作)
Insalata mista ミックスサラダ
Zuccotto alla crema di torrone e cioccolato ヌガー入りクリームとチョコレートクリーム、2つの風味のズッコット(1週目の講習で作ったもの。まだあったのね~)
Batons Kirsch(ナオコさんのおみやげのスイスチョコレート。Lindt社製)
Caffè エスプレッソコーヒー

最新の画像もっと見る

コメントを投稿