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20190612今日の一手(その884);味の良い駒得

2019-06-12 | 今日の一手

20190612今日の一手

 

4月20日の名南将棋大会から、KさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の銀得で竜馬VS竜の作り合い、先手の大きな駒得です。

玉の堅さは同程度(67銀は数えず)ですが、横からの攻めならば先手玉のほうが深いです。

先手の攻め駒は81竜73馬と持ち駒銀桂で4枚。

後手の攻め駒は89竜86角と持ち駒桂で3枚。

ただし▲73馬と△86角は攻め駒としての働きは弱いです。

 

総合すれば先手優勢です。

 

☆ 大局観として

先手優勢ですから、悪手さえ指さなければどれでも正解になりえます。基本的には自然な手を指していればよいわけですが、寄せを考えるならば不自然に見えるような手(駒を捨てるのは寄せの手筋としては自然かも)も考えていきます。

さて先手ほぼ銀得なのですが、端攻めの勝負手が来ました。どう対応しますか?私は(振り飛車党ではなくて攻め将棋ですが)駒得でもあるし面倒なところは謝ってしまえと思うタイプです。

 

○か× 実戦では15同歩と取りました。

自然な応手です。17歩(16桂が怖い)同香24桂(16歩ねらい)25銀(桂頭銀の受け)13桂

ここまで妥当な応酬でしょう。24銀同歩26歩(25桂を防ぐ)25歩14歩26歩

たがいに突っ張ったやり取りですが、13歩成は27銀があるのでためらいます。(13歩成27銀同銀同歩成同玉49竜22銀42玉86竜は一応先手よしみたいですが。)59桂25桂

ずいぶんまぎれてきました。13歩成17桂成からこの図になって

直前の18歩と謝ったのが疑問手ということになるのですが、詰めろで角を引かれて(詰めろ竜取り)41竜同銀46桂・・・で逆転されました。

先手としてそれほどおかしな手を指していない(59桂で13歩成か、上の図の前の18歩)のですが先手玉を攻められると局面が複雑になります。背景には後手の11香も攻め駒として働いたからです。86角もきれいに使われてしまいました。

 

 

○ 端を受けるならば26桂を打って

16歩に14歩

というのは反撃も見ている受け方です。後手からは36桂同歩64角というのが一応は嫌な筋ですが

64同馬が王手なので問題はありません。

 

後手が26桂を追うために24歩ならば13歩成

13同香には14歩、13同桂には14桂があります。

 

 

△ 25銀の受けは16歩に14歩

とする意味で、安全で損が少ない受け方です。13歩成の反撃がないけれど、というのが桂と銀の違いです。

 

 

○ 一番簡単なのは91馬

香を取るとともに81竜91馬にひもがついていますから万が一のことが無くなります。16歩18歩

端は詰められてもまだ1歩持っていますし、銀香得です。後手は簡単に99竜とできないので、88竜55歩77角成88竜同馬54歩99馬57香

というのが進行の例です。自然な手で勝てるでしょう。

 

 

△か○ 香を取らずに46馬

というのは攻防の位置です。64角と引かれて詰めろとか王手になるとかという事態を避けています。

16歩18歩22玉(甘い)ならば78銀打

など角を取りに行く手を安心して指すことができます。

 

△ 95馬とすれば

49竜にも86馬が王手なので大丈夫です。36桂は利かされて、18玉95角89竜

16歩36歩17歩成同桂16歩

先手玉は乱れたけれど28玉とすれば一応は大丈夫です。でも好んで指す順ではありません。

 

 

△か○ 78銀打というのは

ちょっと怖い手の中では一番指しやすい感じです。88竜に89歩で竜か馬が取れます。95角

というのが返し技ですが、41竜同銀95馬99竜

飛香と角金銀の交換ですから先手の駒得が広がっています。

 

 

△ 78桂でも良いですが

この桂自体に働きがないというのが嫌な感じです。95角41竜同銀95馬16歩18歩79飛

先手有利というか優勢というかは変わらないのですが、78桂というのが気に入りません。

 

 

△ 75桂と打てば

75同角とは取れず、後手の64角の筋(大丈夫でしたが)も消えます。16歩18歩51桂

後手にも桂を打たせたけれどどれだけの得かよくわかりません。

 

 

△ 64桂は

不自然な手ですが一発ねらいです。すなわち64同歩に86竜同竜64馬

王手竜取りをかければ、桂を捨てて角を儲けたという計算です。

 

後手は64桂を取れず42金寄と受けるのでしょうが

先手は63馬から寄せに入ります。でも16歩18歩36桂

36同歩(39玉もある)64角46桂81竜同馬

81竜にはひもが付いていたのでこの取引で駒損していないけれど、有利が拡大しているとはいいがたいです。

 

☆ まとめ

駒得は味が悪いということを何度か書きますが、問題図は味よく駒得をしたから優勢なのです。(73銀を角で取りながら馬を作った。)だからこれ以上欲張らないほうが無難です。

15同歩が自然な手、といっても端を守ろうとすると危険が伴います。

端を守りつつの26桂~14歩で反撃を見るのはあり得ます。

 

91馬16歩18歩というのが比較的に味の良い駒得です。まだ1歩持っていますし、馬竜にひもが付くので怖い筋がなくなります。

86角をただ取りしようとすると危ない順が待っています。78銀打>78桂>64桂>95馬という順番でしょうか、思わぬしっぺ返しを食らうかもしれませんからよく読んでみることです。

 

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