名南将棋大会ブログ 名古屋

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20180607今日の一手(その700);筋の良い手から考える

2018-06-07 | 今日の一手
20180607今日の一手

2月25日の名南将棋大会から、SさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

馬を作られている分だけ先手の駒損です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は77角1枚。48飛も働きそうです。
後手の攻め駒は79馬1枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として

相穴熊の将棋ですが、後手は玉の堅さを放棄して馬を作りました。危険な感じですね。相穴熊では玉の堅さを優先するので先手のほうを持ちたいでしょう。すぐに駒損を回復する手段が見えないですから、うまく攻めて先手有利にもっていきましょう。


× 実戦では33角成

いきなり角を切ってしまいました。33同金44銀43歩33銀成同桂

穴熊では角よりも金のほうが価値が高いことも多く、後手の穴熊がかなり弱体化しました。けれど先手の攻め駒は持ち駒金1枚です。
36歩46銀44歩同歩43金32銀

質駒を作って攻め駒2枚に近いですが、それでも足りません。この後はもう一枚馬を作られて駒損が広がり、じり貧になってしまいました。(角金交換はまあまあでも、失った角を馬にされると駒損です。)


△ 攻めの筋としては44歩と突きだして

(直前は先手が45歩を打って44の銀を35に出られたところですから、単なる1歩損の流れですが)44同銀引に45銀とぶつけます。同銀同飛44歩

49飛57馬64歩同歩69飛

銀をさばいて攻め駒3枚ですが、後手の穴熊も嫌味が減りました。形勢互角です。


△ 64歩も筋で

64同歩でほかの変化に合流するかもしれませんし、89馬57歩47歩

(47同銀か)を決めてから64歩と戻されるかもしれません。(89馬57歩の取引は36歩があるので損だとも言い切れません。)


○ 36歩は35銀を移動させる手で

穴熊だとこういう歩を突きやすいですね。36同銀ならば44歩42金43歩成

これは先手有利です。

後手は46銀とかわして58歩

57歩成を受けておきます。後手を引いたのですが、89馬を防いでいます。47歩49飛78馬47銀

手にのって銀をさばきます。交換はありがたいので、55銀46銀56銀35歩

これならば飛角銀が働きそうで先手のペースです。

少し戻って46銀に56馬

と使われたら、55銀同歩44銀42金55角

というのも先手が悪くないです。


× 55歩は

55同歩同銀と進むなら銀を攻め駒に使えます。しかし89馬が銀取りで、47金46歩


あるいは47銀67馬

どちらも苦しそうです。


○ 49飛は駒損を防ぐ自然な手で

57馬59飛84馬55歩

46銀54歩同金47銀

というのは十分に戦えそうです。57銀不成ならば33角成同桂43銀

今度は角切りも成立しそうです。実戦での33角成とは、後手の金の配置、先手の飛銀が働いている、という違いがあります。


× 88飛も駒損を防いでいますが

86歩同歩88馬同角86飛

飛車をさばかれると後手の攻め駒が増えてしまいます。77角打から反撃が利けばよいのですが、まだ足りません。


△ 57歩はひねった手で

89馬が銀当たりにならないように先に受けた手です。36歩

と突いて44歩を狙えます。

57歩には同馬が普通で、47金

穴熊が薄くなりますが、馬と飛の交換は歓迎です。84馬36歩24銀引68飛

というのは形勢互角でしょう。


△か× 単に47金だと

46歩には36金

とぶつけてまあまあです。

89馬のほうが嫌で

36歩24銀引57金

44飛55歩79馬66角69馬75角52飛46金

駒損で少し悪いですが、戦えないことはないです。


△か× 47銀だと

89馬を先受けして玉が堅いのですが、89馬36銀56桂49飛78馬

角当たりになるのが少しつらく、35銀77馬44歩同金同銀48歩

飛車先も止められて先手不利です。


☆ まとめ

Mさんは読みが得意なタイプですが、反面では筋が悪いです(筋が悪いというのは将棋の評価では手が読めるという意味もある)。穴熊だと筋が悪い手が正解になる場合も結構あるので矯正しにくいのですが、やはり筋の良い手から考えたいです。

筋の良さそうなのは
銀をさばく44歩~45銀
攻めの筋を広げる64歩
歩で守りを崩す36歩
というところでしょうか。
55歩は同歩の一手ならば良いですが取ってもらえません。

自然な手としては89桂を守る49飛です。
もしかすると玉を固める47銀が有効になる場合もあるでしょう。47金と離れて行くのは筋が悪いほうです。

これらの手から取捨選択していきます。
手が読めると33角成同金44銀以下もまあまあ手が続くので一生懸命に読んでしまうかもしれませんが、まずは広く良い手を探す方が良いです。中盤では深く読むよりも広く読んでみることをお勧めします。


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