名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

20190316今日の一手(その840);大局観

2019-03-16 | 今日の一手
20190316今日の一手

1月12日の名南将棋大会から、HさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
桂と銀歩の交換で、後手の持ち歩があるので歩をカウントしませんが、先手が少し駒得です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は68飛55銀で2枚
後手の攻め駒は52飛と持ち駒桂で2枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
普通の対居飛車穴熊と違いがあるのは、後手に33歩を打たせているところです。穴熊に手を付けにくくなっていますが、3筋から攻められることはありません。端攻めの効果が小さくなっている、というのが一番考慮しなければならないところです。77角の利きが止まっているし、右桂で攻める形ではありません。つまりは上から攻められないので(先の話ですが)横から攻めることになります。ということは と金攻めですね。5,6筋に歩を打って と金を作りたいです。


× 実戦は64同銀でした。

64歩同歩と突き捨てたところでしたから、棒銀で攻めるのは手の流れとしては自然です。84角とかわされて、53歩62飛63銀不成

飛車を逃げてもらって52歩成となれば優勢です。しかし67歩同飛66歩

瞬間の反撃を食らいます。飛車が向き合って間に自分の駒がある状態というのは負担なのでした。(私はチェス用語を流用してピンと呼んでいます)これで飛車先が止まると銀を取られるわけです。それでも66同飛同角62銀成ならばまだ互角に近かったのですが、62銀成67歩成82飛93角81飛成57と

角を取られていても面白くなかったですが、と金を使って金をはがされる展開は寄せ合い負けです。

後手からは64同銀に55桂

という返し技もあります。67歩がある(67歩同飛55桂もあった)ので55同銀同飛が仕方なく、56銀51飛63飛成

は悪くはないとはいえ、駒台に持ちあっているのは先手は守りの桂、後手は攻めの銀ですから嫌な展開でしょう。


○ 将来は と金を作りたいのですから、54歩を打っておくのが正しい感覚でしょう。

押さえておいてから64銀をみせます。それを避けて65桂66角82飛

さばきをねらわれるかもしれません。88飛84角同角同飛53歩成

丁寧に応対して と金を作れば指しやすいはずです。54銀直か右か64角から43と で穴熊を攻略していきます。


○ 53歩とたたくべきかどうかは考えどころです。

53同飛54銀直51飛53歩

やはり と金を作るために歩を打っておきます。ねらいは63銀成~52歩成です。後手はこれを受けにくくて、42金寄63銀成82角54銀

中央を重いと見るか、しっかり抑え込んだと見るかは個人の感覚でしょうが、無理に動かないでじっくり指す(85歩~84歩~83歩成)のが良いでしょう。


△ 54銀直はちょっと怖い感じがします。

82飛63銀成65桂

角は取れてもさばき合いはうれしくないです。


△ これは54銀右でも同じです。



× 63歩も打っておきたいですが

ちょっと怖い感じがします。65桂66角57桂成

こんな手がありました。57同金は65歩でさばかれます。57同角55飛は駒得が消えます。


○ 58飛とまわると

後手からの65桂(~82飛や57桂成)を受けている意味もあります。ねらいは54銀直~53銀成か53歩同飛54銀直か54歩か。後手が53歩と我慢すれば、68飛62飛52歩

41金85歩31金引86角

駒を足して64銀をねらえます。


△か○ 67飛としておいても

65桂に備えています。その後で54歩などで先手よし。


☆ まとめ
先手が勝てる形はどれか、というのが大局観です。未来局面の形勢を考えているわけです。
形勢判断の3つの要素で言えば、
と金を作り安全に駒得を広げる=攻め駒が増える
と金で穴熊の金を削ると玉の堅さが逆転する
と考えているわけです。

攻める振り飛車が好きだからと棒銀の要領で銀を進めてしまうと、銀が成銀になっても大きな戦力アップにはなりません。飛車も成り込むまでは長いのです。ここは抑え込む方針が正しいです。中央が不安に見えるので、55銀を安定させておくのが正しい感覚だと思います。



ジャンル:
レトロゲーム
コメント   この記事についてブログを書く
« 大山将棋問題集 20190315 | トップ | 大山将棋研究(1191);矢倉... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

今日の一手」カテゴリの最新記事