名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-9 天守閣美濃に藤井システム(8)

2023-05-22 | 基本定跡の研究

昨日は、藤井システムの要素に32銀型があるという話でした。

36歩を突いても43銀や82玉ではなくて64歩の形をとるでしょう。38飛にも74歩だったら。

天守閣美濃には組みにくいので、35歩同歩同飛

46銀と出るのはうまくいかないので、単に飛で3筋の歩を交換します。振り飛車が強く戦うならば45歩ですが、37桂88角成同銀

これは22角や31角のねらいがあります。44角36飛43銀45桂

32飛同飛成同銀34飛

43銀31飛成49飛68金寄

妥当な応酬をしてみると、評価値は+605、明らかな先手有利です。45桂は取られにくく、21桂は取られます。すると攻め駒の数が違うのですね。

後手としてはこの図から

45歩ではなくて43銀のほうが優りますが、34歩22角24歩同歩95歩

この攻め方は実戦であったはずです。95同歩ならば同香同香(とは限りませんが)23歩

これで先手の攻めが続きます。31角には33歩成よりも95飛~35飛とする方が良いようです。端の応対(95同香よりも94歩)が違っても評価値は+300くらい、先手有利です。

後手としては95歩を取れなくて32飛

94歩34銀38飛95歩同香92歩

(ここで46銀や55角63金46銀も有力) 33歩同飛44角35歩

こんな展開になるのでしょう。AIによると33角成同角28飛、46銀25歩28歩、88銀23飛22角成同飛55角、どれも有力で (先を読ませてみると優先度が変わってくる) 評価値は+260くらい。先手まずまずの展開です。

 

後手としては先手の天守閣美濃を気にすると、32銀のまま待機しても、急戦にされたときのリスクが残るというわけでした。

 

 


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