名南将棋大会ブログ 名古屋

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20180808今日の一手(その731);攻め駒の数

2018-08-08 | 今日の一手
20180808今日の一手

4月7日の名南将棋大会から、OさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀歩歩と桂の交換ですが持ち歩があるので銀桂交換だけ、少し先手の駒損です。
玉の堅さは89桂馬がある分だけ先手が少し堅いです。
先手の攻め駒は38飛68角75銀45桂99香と持ち駒桂で6枚。数は十分にあります。
後手の攻め駒は持ち駒銀1枚。

総合すれば先手有利です。

☆ 大局観として
先手が玉頭から銀桂交換で少し無理気味の攻めを仕掛けたのですが、直前の84歩92銀の利かしが大きくて、ちょっと指せそうな手ごたえを感じていたでしょう。9筋を突き捨てて、どう攻めをつなげるかというところです。駒損ですからあまりゆっくりしたくはないですし。
戦力になりそうな駒は多いのだけれど、38飛45桂は右を向いていて、68角75銀99香は左を向いています。どうやって攻めをつなげましょうか。


△か○ 右に目を向けると24歩

24同歩に34桂31角22歩

後手の角を移動できるところが少なくて、どう応じても先手の駒得になります。22同金同桂成同角というのは持ち駒桂と金の交換で、大きな得ではないのですが22角の位置に働きがないので先手がうまくやったという感じです。

後手は24歩を手抜いて93銀

から94銀を狙うくらい。23歩成同金95角94歩59角

問題図から見ると持ち歩が増えたのですが、あまりはっきりした図ではないです。


△ 34桂31角24歩

手順を変えてみると23歩成同金22歩を狙えます。45銀同歩63桂76歩75桂同歩

これも悪くないけれど、はっきり良い感じでもないです。


○か△ 33歩は

31金には34桂があるので取るしかありません。それを利かしと見てほかの手順に合流することもあり得ます(1歩で桂馬を入手できるようにした)。攻め続けるなら33同桂34歩

というのが手筋で、45桂同桂同歩同銀35飛54銀

後手が44銀と打てば先手を取れますが働きが悪いので銀を引いてみました。ここから先手の都合が良い手順を書けば、74歩同歩同銀73歩94桂71玉93歩

93同銀33歩成同金83歩成74歩95角

83金に51角成同角53飛・・・となれば寄せきれます。後手が素直に応じすぎた感じがあるのですが、右翼で桂を交換して飛車をさばき(金を質駒にして)左翼で75銀68角を使い、持ち駒を生かした、という理想的な手順です。


△ 95同角は手の流れからは自然です。

94歩77角63銀

角は55をにらんだ位置に移動できるのですが、すぐに動く手もないし、後手は74歩から陣形の立て直しです。すると駒損が響いていくるわけで、もう少し工夫したいです。


× 95同香は94歩同香93歩

連打で香を取られたとして、後手は歩切れなのですが、先手の駒損が広がっています。


○ 94歩が手筋で

さらに後手の玉頭に圧力をかけられます。ここから63銀87桂

だと74歩66銀73金95桂84金

これは攻めあぐねています。

63銀に95香74歩66銀

守りの香を92銀と交換するだけでは不十分でしょう。

63銀には77桂

で左側の攻め駒を増やすのが良さそうです。74歩66銀54銀85桂65歩

銀を追われるのですが、73歩62金を利かせて(73同金は95角が厳しい)77銀83歩86桂

74桂と95香の狙いです。先手玉が堅くなったので、(42角の利きに注意しなくてはなりませんが)十分に攻めが続くでしょう。


× 94歩を打たずに77桂では94銀

桂馬を跳ねないと角を使えない形ですから少し失敗です。87桂65歩64歩86歩95桂

まだまだ難しいとは思うのですが。


× 97桂ならば角筋を止めませんが

やはり94銀の時に76金56歩同歩同飛

まだ悪くもないけれど先手玉が薄くなって、後手の飛車が働いてくるのでは失敗している感じです。


× 単に76金だと

56歩同歩65銀

とか、56飛をみせつつ嫌なところを攻められる感じです。玉頭を手厚くしたいのですが、67金を前に出ていくのは面白くないです。


× 76桂は手筋風ですが

64桂や64銀がたいした手ではないので不発です。


△か× 74歩と合わせて

74同歩同銀73歩85銀83歩

83同歩成同銀84歩74銀同銀同歩94歩73銀

小競り合いの結果、92銀が73に移動した形では先手に効果が見えません。


△ 94桂の王手は

93玉95香は良い感じですが、71玉の時にたいした手がなく、74歩同歩同銀73歩85銀

くらいでは得をしているかどうかよくわかりません。74歩同歩73歩同金95角を狙ってまあまあの感じはあります。


△ 83桂は

取ってもらえば得ですが、93銀91桂成同飛

持ち駒の桂で91香をはがしただけです。弱くなった端から攻め続ける手も見えず、他に香を使うところもわかりません。


△ 実戦は63歩で

63金を誘って玉頭の守りを薄くさせました。それから83桂93銀91桂成同飛76香

香を取って7筋を攻めるのですが、94銀74歩72玉73歩成同玉74歩62玉

後手玉を逃がしているので小駒だけでは追いきれなくなっていきます。95香からと金を作っても(95香同銀83歩成72歩93歩86香

歩切れになったところで反撃されて、86同銀同銀92歩成51飛82と寄86桂79玉47銀

後手も小駒だけの攻めですが、左右挟撃されて悪くなりました。


☆ まとめ

いろいろな手が見えるのですが、基本的には攻め駒の数を意識すれば良いはずです。

後手の左翼にある遊んでいるような駒を相手にするから、右翼を攻めるのも気がのらないのですが、先手の38飛45桂を攻め駒として活用しようと思えば仕方のないところでしょう。
24歩同歩34桂31角22歩が駒得になるから理想ですが、後手に手抜かれるかもしれません。工夫して34桂31角24歩もはっきりしないとなれば、もう少し急いで33歩同桂34歩から桂と飛をさばいておきます。

右翼をいじりたくなければ、68角75銀99香と持ち駒桂が主役です。だけど95角と出ると99香を使いにくい、95香では角を使いにくい、というのがジレンマです。実質は左翼の攻め駒は3枚なのかも。それならば89桂を跳ねて攻め駒を足していきたい、単に跳ねると94銀が面倒、ならば94歩が先か。という順番で考えておきます。
問題図で94歩というのは、後手の92銀を動かさせないし、次に95香が見えるし、いかにも味が良いでしょう。63銀~74歩で75銀を追われると面倒なところですが、77桂~85桂が間に合って、どうにか手がつながりました。

形勢判断では攻め駒の数が重要な要素なのですが、その攻め駒の連携も必要です。左右分裂していて攻める場所が違うような場合には、単純な枚数を割り引いて考えざるを得ない場合があります。さばいて持ち駒にしてしまえば簡単に解消できるのですけれど。


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