名南将棋大会ブログ 名古屋

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20180611今日の一手(その702);歩が攻め駒になる

2018-06-11 | 今日の一手
20180611今日の一手

2月25日の名南将棋大会から、OさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の2歩損です。持ち歩がないのでカウントします。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は46角64金の2枚。
後手の攻め駒は32角51飛と持ち駒銀で3枚。

総合すれば後手有利以上です。

☆ 大局観として

3つの要素は少しずつですが後手よりも劣っています。
3筋で歩がぶつかっているので駒損は解消できそうです。
直前に持ち駒の金64に打った(後手は54飛を51に引いた)ところで、自玉のまわりに打っていたら後手玉よりも堅くできる可能性はあったのですが、今はうまく固められません。
とすれば攻め駒を増やして後手玉を薄くしていく/攻略する という考え方が良さそうです。
どうやって攻めましょうか。


× 守る手を見ておくと、28飛は遊んでいる飛車を守備に使う手です。

だけど47銀と打たれる傷ができて、67金63歩

先手玉がさらに薄くなってしまいました。金を引かされて58歩か36銀成55角36銀成か、形勢は悪化しています。


× 37角とすれば47銀の筋は怖くないですが76角

から67銀や58角成を狙われて指しにくいです。


× 65金と引いて守ろうとしても35歩

35同角は34歩46角35銀で駒損が広がってしまいます。


△ 実戦は34歩同銀

持ち歩を作り、とりあえず駒損は消えるので一番自然な手です。だけど後手から35銀打があるのでちょっと忙しいです。
ここで駒得を図ろうと(あるいは35銀打を避けようと)した55角が悪手。喜んで55同飛と切られ、55同金35銀

金銀の離れ駒を狙われています。28飛39角58飛69銀

金をはがされてさらに先手玉が薄くなり、次第に差が開いていきました。

55角は悪手でした。74歩

と打てば46角のラインを使えます。74同歩に53金73桂42金

また歩切れですが、駒得を狙います。35銀打51金同金

両取りで返されてなかなか駒得にはならないです。角を35銀と交換するのでは面白くないので、73角成同銀28飛72金65桂

後手玉を薄くして攻めていくほうが勝負になります。64銀86桂63金94桂同香95歩

かなり駒損ですが端を破って飛車の打ち込みを狙えば何とかなるかもしれません。73歩も打てますし。


× できれば34歩の前に24歩同歩を入れておきたいところですが、24歩には同銀

歩を入手できないのでまだ、飛車を切ることができるようになった、と喜べる局面ではないです。


×か△ 73金と突っ込んでみると

73同桂に74歩で駒損を取り返すことはできそうです。後手も76歩

と打てるようになりました。守らないで寄せ合いになったらどちらが勝つでしょうか。(後手としては受ける手や55歩のけん制もあります。)65桂同角同金85桂73歩成同銀

先手玉は51飛の利きがあるので77銀からの詰めろ。後手玉は73同角成から追っても詰みはないです。攻防の手もないので89桂に69銀

先手玉の詰めろは消えましたが、後手玉も寄せにくいです。34歩は57飛成で負け筋。この図は後手の勝ちのようです。どこかで34歩同銀が入っていれば結論が変わりそうですが。

途中65桂は後手に角で食いちぎられてしまいましたが、85桂と攻めると77金

清算して76銀から桂を取られる筋があるので仕方のないところです。


△か○ 先ほどの手順で、73金以降に34歩が入らないようで、最初に34歩同銀としてから73金

というのを選ぶしかないです。73同桂74歩

後手としては76歩の攻め合いは自信なしと結論が変わります。63金と守るか、55歩として複雑化させるか、35銀打の強気の受けか。どれも形勢不明ですが、問題図が先手不利だったことを思えば、どれでもありがたく思えます。


○ 65桂は力をためた手で

桂馬を攻め駒に使っています。先に跳ねておけばすぐに65同角とは取られないでしょう。53桂成もあるので63歩の催促がほぼ必然です。73金同銀(73同桂は74歩を受けにくくなる)同桂成同桂74歩72歩同歩成同歩と清算して34歩

歩を補充して74歩を打てば、ほぼ駒損していないのですからかなり強力な攻め方になっています。後手はそれを回避するには55歩くらいなのでしょうが、74歩同歩33歩成同桂42銀

金取りを無視して(取られないように74歩を打ち捨てて)攻めていくのが明快です。(55歩を同角だと、76桂77玉55飛同金59角の王手飛車を狙われます。)


× 85桂も同じような意味ですが

今度は53桂成がないのでちょっと弱いです。41角86歩34歩

41角あるいは84銀の受けが85桂取りになるのが泣き所で、歩切れでは攻め切れません。


☆ まとめ

美濃囲いの弱点はいくつかありますが、その一つは46角のラインに弱いです。46角~74歩だけで困ってしまうことも多いですね。この場合は74歩がほぼ攻め駒として使えているのです。
問題図では65桂と跳ねてもまだ攻め駒3枚だけなのですが、34歩同銀74歩を見れば攻め駒が4枚のように働きます。歩を攻め駒のように使えれば先手有利に変わります。後手は価値の高い駒を打って先手の歩と交換するしかない、駒損で受けるのでは望みなし/駒得しながら攻めるならば有望 ということになります。



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